2014 Fiscal Year Annual Research Report
EBウイルス由来小RNA EBERを介した自己免疫応答誘導の可能性の検討
Project/Area Number |
24592783
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Research Institution | Nihon Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
井上 裕子 日本薬科大学, 薬学部, 准教授 (50367306)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 一郎 鶴見大学, 歯学部, 教授 (60147634)
村松 敬 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00276982)
梁 洪淵 鶴見大学, 歯学部, 講師 (10298268)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シェーグレン症候群 / EBウイルス / EBER / SSB/La |
Outline of Annual Research Achievements |
EBウイルス由来の小RNAであるEBER、あるいはEBウイルス由来DNAによる自然免疫系の活性化の可能性をin vitroで確認するために、ヒト唾液腺上皮細胞株のHSYおよびHSGについて、TLR3およびTLR9のプラスミドを遺伝子導入したTLR3,TLR9を恒常的に発現する細胞株を樹立を試みた。HSY、およびHSG細胞に発現プラスミドに組み込んだTLR3、およびTLR9をネオマイシン耐性遺伝子の入ったプラスミドを同時に遺伝子導入し、G418を800μg/mLの濃度で添加した培養液で培養し、薬剤耐性細胞株を得た。薬剤耐性細胞株について、RT-PCR法およびウェスタンブロッティング法によりTLR3、TLR9を発現している細胞株を確認した。これらの細胞株を用いて、それぞれのレセプターのリガンドであるCpG、あるいはpoly(I:C)で刺激後、炎症性サイトカイン(IL-1,IL-6、TNF-α、IFN-γ)やBAFFなどの遺伝子発現について検討を行った。その結果、TLR9発現細胞において、CpG刺激をした際にBAFF、IL-1β、IL-6、TNF-αについて、増加する傾向が認められた。また、TLR3発現細胞にpoly(IC)を作用させた際には、TNF-αは増加傾向にあったが、他のサイトカインに関しては明らかな変化は認められなかった。また、生体内でのEBERの作用を検討するために、EBウイルス感染B細胞株のAkata細胞を抗IgG抗体を用いて、細胞膜上のIgGを架橋することでEBウイルスの再活性化を誘導し、この細胞の核抽出液を得て、BALB/cマウスへ投与した。その結果、Akata核抽出液投与群では自己抗体の発現増強が認められたが、唾液量の明らかな変化は認められなかった。さらに、in vitroで合成したEBERをNZW/Bマウスへ投与したところ、同様に自己抗体の産生が認められた。
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Research Products
(8 results)
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[Journal Article] Evaluation of the effects of quercetin on damaged salivary secretion2015
Author(s)
Takahashi, A. Inoue, H. Mishima, K. Ide, F. Nakayama, R. Hasaka, A. Ryo, K. Ito, Y. Sakurai, T. Hasegawa, Y. Saito, I.
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Journal Title
PLoS One
Volume: 10
Pages: e0116008
DOI
Peer Reviewed / Open Access
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[Journal Article] Primary and secondary surveys on epidemiology of Sjogren's syndrome in Japan2014
Author(s)
Tsuboi, H. Asashima, H. Takai, C. Hagiwara, S. Hagiya, C. Yokosawa, M. Hirota, T. Umehara, H. Kawakami, A. Nakamura, H. Sano, H. Tsubota, K. Ogawa, Y. Takamura, E. Saito, I. Inoue, H. Nakamura, S. Moriyama, M. Takeuchi, T. Tanaka, Y. Hirata, S. Mimori, T. Yoshifuji, H. Ohta, A. Matsumoto, I. Sumida, T.
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Journal Title
Mod Rheumatol
Volume: 24
Pages: 464-70
DOI
Peer Reviewed
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