2012 Fiscal Year Research-status Report
Monadと相互作用する分子群による癌抑制の分子機序の解明と臨床応用
Project/Area Number |
24592795
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
佐伯 万騎男 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 講師 (30273692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上崎 善規 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (40116017)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | Monad |
Research Abstract |
バイオマーカーは抗癌剤の治療効果と副作用をあらかじめ予測する手段として重要である。特に分子標的薬の登場をきっかけにバイオマーカーの存在が大きくクローズアップされるようになった。口腔癌領域においてもバイオマーカーを効果的に用いることにより、癌の個別化医療を実施することが期待されている。 本年度は、マイクロアレイを用いてMonadの下流で変動している遺伝子を同定することで、Monadのバイオマーカーとしての位置づけを明らかにした。そして我々はMonadの癌抑制機序としてひとつとしてamphiregulinとの関連を見いだした。amphiregulinはEGF receptorのリガンドのひとつであり、EGF receptorを標的とする分子標的薬の効果を予測するバイオマーカーとして注目されている。我々はマイクロアレイを用いて乳がん細胞MDA-MB-231においてMonadの下流で変動している遺伝子を探索し、amphiregulin を同定した(論文投稿中)。しかしながらMonadが口腔癌の診断、治療に役立つかどうかは明らかではない。Monadとamphiregulinの関連を詳細に検討することで、また、更なる標的遺伝子を同定することで、amphiregulinの上位調節因子としてのMonadがバイオマーカーとして有用であることを証明していきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究目的であったMonadの下流で変動している遺伝子としてamphiregulinを発見し論文投稿にまで至った。
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Strategy for Future Research Activity |
Monadがamphiregulinを調節するメカニズムを詳細に検討する
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
Monadとamphiregulinの直接的な結合を調べるためRIP assay を行うための実験系を構築する。Monadのrecombinant蛋白作製に取り掛かる。
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Research Products
(3 results)