2013 Fiscal Year Research-status Report
Monadと相互作用する分子群による癌抑制の分子機序の解明と臨床応用
Project/Area Number |
24592795
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
佐伯 万騎男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (30273692)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上崎 善規 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 名誉教授 (40116017)
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Keywords | Monad / PIH1D1 / mTOR / R2TP / RPAP3 / breast cancer / invasion |
Research Abstract |
われわれが発見したmonadの結合蛋白の解析から新たにR2TP複合体(RPAP3、PIH1D1などからなる)を発見し、R2TP複合体の研究を精力的に行っている途中である。R2TP複合体に関する総説の執筆を依頼され、発表の予定である。 R2TP complexは、Rvb1-Rvb2-Pih1-Tah1という4つの異なるタンパク質で形成されるタンパク質複合体で、酵母からヒトまで広く保存されている。Rvb1-Rvb2 (Pontin-Reptin)のヘテロ6量体からなるリングと、Pih1 (PIH1D1)-Tah1 (RPAP3)から成るタンパク質複合体で、ヒートショックシャペロンタンパク質Hsp90と相互作用する因子として単離されてきた。今年度は、とくにMonadの結合蛋白であるRPAP3、PIH1D1について解析を行った。RPAP3については、そのアイソフォームの存在を報告し、 PIH1D1については正常乳腺細胞と種々の乳がん細胞の発現の比較を行い、乳がん細胞でPIH1D1が高発現していることを明らかにした。またmTORに及ばすPIH1D1の作用を解析しPIH1D1がmTORを正に調節することでリボソーム合成を促進していることを明らかにし、このことがPIH1D1が癌化に及ばす可能性を報告した。 また、Monadの乳がん転移に及ばす影響についてプレスリリースを行い、多くの報道を受けた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の目的のうちMonadの結合蛋白の解析については論文の発表に至った。
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Strategy for Future Research Activity |
おおむね順調に進展しており、当初の計画を推進する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
計画が順調に進行したため、当初の予想を超えて凍結サンプルの量が増加したため、冷凍庫の購入を計画したが、代表者が研究機関を移動することになり、異動後の購入を決めたため。 凍結サンプルの保存用に冷凍庫を購入する。
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Exosome-bound WD repeat protein Monad inhibits breast cancer cell invasion by degrading amphiregulin mRNA.2013
Author(s)
Saeki, M., Egusa, H., Kamano, Y., Kakihara, Y., Houry, W.A., Yatani, H., Noguchi, S., and Kamisaki, Y
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Journal Title
PloS one
Volume: 8,
Pages: e67326.
DOI
Peer Reviewed
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[Journal Article] PIH1D1 interacts with mTOR complex 1 and enhances ribosome RNA transcription2013
Author(s)
Kamano, Y., Saeki, M., Egusa, H., Kakihara, Y., Houry, W.A., Yatani, H., and Kamisaki, Y
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Journal Title
FEBS letters
Volume: 587
Pages: 3303-3308
DOI
Peer Reviewed