2014 Fiscal Year Annual Research Report
唾液腺腺房細胞の開口分泌に関わる分子の発現と動態解析
Project/Area Number |
24592820
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Research Institution | THE NIPPON DENTAL UNIVERSITY COLLEGE AT NIIGATA |
Principal Investigator |
今井 あかね 日本歯科大学新潟短期大学, その他部局等, 教授 (60180080)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梨田 智子 日本歯科大学, 歯学部, 准教授 (10133464)
吉江 紀夫 日本歯科大学, 歯学部, 教授 (30095278)
辻村 麻衣子(羽下麻衣子) 日本歯科大学, 歯学部, 講師 (60535219)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | parotid / acinar cells / exocytosis / Rab protein |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】耳下腺腺房細胞において低分子量Gタンパク質であるRabファミリーのRab27が開口分泌に関わっていることを明らかにしてきた。今年度はRab33Aの細胞内局在とアミラーゼ分泌を指標として、Rab33Aが開口分泌に関わっているかを調べた。 【方法】ラット耳下腺腺房細胞よりmRNAおよび細胞膜画分を調製し、RT-PCRおよびWestern blottingを行った。さらに抗Rab33A、抗VAMP2および抗GM130抗体を用いて免疫組織化学を行った。また抗Rab33A抗体、GST融合Rab33A TN (GDP型) およびRab33A QL (GTP型) リコンビナントタンパク質をSLO処理した膜透過性腺房細胞に導入し、イソプロテレノール刺激時のアミラーゼ分泌を測定した。 【結果】RT-PCRおよびWestern blottingの結果、Rab33Aは耳下腺腺房細胞に発現していた。また、免疫組織化学の結果、Rab33Aと分泌顆粒のマーカーであるVAMP2および一部Rab33Aとゴルジ体のマーカーであるGM130が共局在していた。一方、アミラーゼ分泌実験において抗Rab33A抗体とGST融合Rab33A TNを腺房細胞内に導入した場合、分泌抑制がみられた。 【考察】耳下腺腺房細胞においてRab33Aは分泌顆粒膜およびゴルジ体に存在しており、抗体および不活性型Rab33Aリコンビナントタンパク質導入によりアミラーゼ分泌が抑制された。以上のことよりRab33Aが開口分泌に関わっていることが示唆された。
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Research Products
(5 results)