2012 Fiscal Year Research-status Report
ＩＶＩＭ ＭＲイメージングを用いたリンパ節転移診断
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24592837
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| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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| Research Institution | Nagasaki University |
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Principal Investigator |
角 美佐 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (90284702)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中村 卓 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30172406)
角 忠輝 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80284701)
佐々木 美穂 長崎大学, 大学病院, 助教 (10437874)
榮田 智 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80325662)
市川 陽子 長崎大学, 大学病院, 助教 (90380857)
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| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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| Keywords | IVIM / DWI / 頭頸部腫瘍 |
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| Research Abstract |
IVIM (intravoxel incoherent motion, IVIM) MRIとは、分子レベルの「拡散」と「灌流」という２つの異なる現象を、同時に区別して観察することを目的とした拡散強調MRI(Diffusion-weighted MR imaging, DWI)である。このIVIM理論に従えば「拡散情報」と「灌流情報」を同時に得ることができる。
平成24年度は、500, 1000 sec/mm2の2つのb値を使用したIVIM MRIから得られる頭頸部腫瘍性病変の灌流情報について検討した。リンパ節病変として悪性リンパ腫と扁平上皮癌転移リンパ節、節外病変として悪性リンパ腫、扁平上皮癌、唾液腺悪性腫瘍（腺様嚢胞癌、腺癌、多形腺腫由来癌、粘表皮癌、腺房細胞癌、筋上皮癌）、唾液腺良性腫瘍（多形腺腫、ワルチン腫瘍）を対象とした。灌流情報は、横軸にb値、縦軸にLn Sb(Sbは各b値での信号強度)をプロットしたグラフ上で、S500とS1000を通る直線が縦軸（b=0）と交わる切片をLn Siとしたとき、(S0-Si)/S0で得られる値を、灌流に関するパラメータperfusion-related parameter (PP)と定義し、各腫瘍のPPを求めた。
その結果、唾液腺悪性腫瘍、ワルチン腫瘍、神経鞘腫のPPは、悪性リンパ腫（節性、節外）や多形腺腫のPPより有意に高く、扁平上皮癌やその転移リンパ節のPPは、これらの中間ほどに分布していた。
現在、この結果を論文にまとめ投稿準備中である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
IVIM MRIから得られる灌流情報であるPPが、リンパ節病変（悪性リンパ腫と、扁平上皮癌転移）の鑑別に有用であるという結果が得られ、これを日本歯科放射線学会第17回臨床画像大会で口演発表し、論文にまとめ、投稿準備中である。
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| Strategy for Future Research Activity |
転移リンパ節を対象に、その大きさや節外浸潤の有無と、IVIM MRIで得られる灌流情報との関係を明らかにし、転移や節外浸潤の診断基準になる灌流情報について検討する。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
舌癌・頸部リンパ節転移発症モデルマルスの作製、免疫組織学的解析にあたり、ヌードマウス、抗ヒトCD34抗体、抗ヒトVEGF-C抗体、抗体免疫染色用試薬を購入する。
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