2013 Fiscal Year Research-status Report
Hidden Caries の非侵襲的トモグラフィーを用いた3D評価
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24592861
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
島田 康史 東京医科歯科大学, 医歯学総合研究科, 助教 (60282761)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
サダル アリレザ 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (20567755)
田上 順次 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (50171567)
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Keywords | 光干渉断層計 / 咬合面 / う蝕 |
Research Abstract |
波長走査型光干渉断層計(SS-OCT)は、近赤外レーザー光を光源として生体の断層画像を高解像度で獲得できることから、う蝕の診断やモニタリングに利用できると思われる。まず、小窩裂溝にう蝕のみられない健全ヒト抜去臼歯を使用し、小窩裂溝を含むように縦5mm×横5mm×高さ3mmに切断し、試料として用いた。人工口腔装置に試料を設置し、バイオフィルムを形成後、インキュベーター内でスクロース含有HI液体培地を用いて2、4、6週間培養を行った。SS-OCTを用いてバイオフイルム形成前ならびに培養後の小窩裂溝の変化を観察した。また、歯を切断し研磨後、CLSMを用いて脱灰の様相を観察した。結果、SS-OCTによる評価はCLSMによる観察結果と一致していた。 乳歯の咬合面はう蝕に罹患しやすく、進行しやすいことから、早期発見が望まれる。SS-OCTを用い、ヒト抜去乳臼歯のう蝕の診断を、SS-OCTを用いて行い、視診の結果と比較した。また、実際の臨床において乳臼歯咬合面う蝕の診断を行い、視診とデンタルX線写真の結果と比較した。結果、SS-OCTを用いた乳歯小窩裂溝におけるう蝕の検出は、散乱した光の輝度変換によって得られ、全てのう蝕診断において、SS-OCTは視診に比べて感度、Az値とも有意に高かった。特異度に関しては、視診とSS-OCTで有意差は認められなかった。裂溝部の崩壊は少なく中で広がっているhidden cariesにおいても、視診では検出が難しかったが、SS-OCTでは有意に感度が高かった。OCTは断層画像をチェアーサイドで何度でも撮影することが可能であり、乳歯においてもSS-OCTは有効な診断手段であることが示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
抜去歯を用いた実験系から、光干渉断層計による咬合面う蝕の診断を高い精度で行えることが確認でき、その成果を発表することができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
咬合面う蝕の解析を3D画像評価し、Hidden cariesの観察を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
in vitroの実験系から多くの研究成果が得られ、物品費を抑えることができた。次年度の研究成果発表の旅費ならびにin vivoの実験系に使用する予定である。 臼歯咬合面う蝕の3D評価を行う。また、光干渉断層計を用い、咬合面う蝕の臨床試験を行う予定である。
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Research Products
(4 results)