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2014 Fiscal Year Annual Research Report

糖尿病歯髄の病的石灰化および炎症反応に及ぼす最終糖化産物(AGEs)の影響

Research Project

Project/Area Number 24592869
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

稲垣 裕司  徳島大学, 大学病院, 助教 (50380019)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 永田 俊彦  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (10127847)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords糖尿病 / 歯髄 / 病的石灰化 / 最終糖化産物 / AGE / RAGE / S100タンパク / MAPK
Outline of Annual Research Achievements

【研究目的】動脈硬化巣などの病的石灰化部位ではAGEの蓄積によりS100A8/A9,IL-1βなどの炎症性マーカーの発現が亢進していることが報告されている。このことから歯髄組織でもAGEが石灰化のみならず炎症反応に影響を与えている可能性が考えられたため,平成25年度に糖尿病ラットの歯髄組織における炎症性マーカーの発現と,培養歯髄細胞の炎症性マーカー発現に及ぼすAGEの影響について検討した。その結果,糖尿病ラットの歯髄では健常ラットと比較して炎症性マーカーのmRNA発現が高く,さらに培養歯髄細胞にAGEを添加するとS100A8/A9やIL-1βなどの炎症性マーカーの発現が増強した。本年度は糖尿病歯髄の病的石灰化および炎症反応亢進のメカニズムを検証するために,抗RAGE抗体やMAPK阻害剤を用いてAGEの作用機序を調べた。
【材料および方法】歯髄細胞は雄性Wistar系ラットの上顎切歯より採取し,AGEを50~1000μg/mlの濃度で添加して細胞培養を行った。AGEはBSAとグリセルアルデヒドを用いて作製した。そして抗RAGE抗体やMAPK阻害剤(PD98059,SB203580, SP600125)を加え,経時的にRNAを採取・抽出し,石灰化関連マーカーと炎症性マーカーについてRT-PCR,real-time PCRを行った。
【結果】AGEを添加した培養歯髄細胞に抗RAGE抗体やMAPK阻害剤を添加すると,AGE添加により増加したOCNやS100A8/A9の発現は有意に低下した。このことからAGE添加による培養歯髄細胞の石灰化や炎症反応亢進にはRAGEおよびMAPK経路が関連していることが示された。
【結論】糖尿病の歯髄組織ではAGE誘導性に病的石灰化および炎症反応亢進が引き起こされており,これはRAGE-MAPK経路を介している可能性が示された。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 最終糖化産物(AGE)はRAGE-MAPK経路を介してラット培養歯髄細胞の石灰化物形成と炎症反応を促進する2014

    • Author(s)
      中島由紀子,稲垣裕司,木戸淳一,永田俊彦
    • Organizer
      第32回日本骨代謝学会学術集会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      2014-07-25

URL: 

Published: 2016-06-01  

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