2014 Fiscal Year Annual Research Report
天然生理活性ペプチド画分の前骨芽細胞系におけるコラーゲン翻訳後修飾制御の解析
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24592875
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
山田 志津香 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(歯学系), 准教授 (00363458)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 魚由来コラーゲンペプチド / MC3T3-E1細胞 / コラーゲン翻訳後修飾 |
Outline of Annual Research Achievements |
魚由来コラーゲンペプチド(FCP)の分子量の違いによる前骨芽細胞のコラーゲン修飾酵素への影響を検討するため、分子ふるいクロマトグラフィーを用いてペプチド画分を分子量の違いによりⅠ~Ⅲに分類した。飛行時間型質量分析法において、フラクションⅠは2.9k~3.2kDa、Ⅱは2.4~2.8kDa、Ⅲは1.8k~2.3kDaであることが判明した。次にマウス頭蓋骨由来前骨芽細胞であるMC3T3-E1細胞を用いて、細胞数計測、LH1, 2, LOXの遺伝子発現解析を行った。 細胞増殖試験ではフラクションⅢ群が最も増殖率が低かったが、実験終期では対照群、フラクション群間で有意差は見られなかった。LH2遺伝子発現は各群間で有意差はなかったが、LH1とLOXはフラクションⅢ群での発現が有意に高かった。分子量の小さいFCPは、コラーゲン架橋にポジティブな影響を及ぼすことが明らかとなった。
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