2013 Fiscal Year Research-status Report
歯髄細胞のsmadsを誘導するシグナル伝達・転写因子ネットワークマップの作成
Project/Area Number |
24592885
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
松島 潔 日本大学, 歯学部, 教授 (00157306)
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Keywords | 歯髄 / 硬組織形成能 / BMP / smad |
Research Abstract |
BMPなどのTGF-βスーパーファミリーの細胞内シグナルを担うsmadsを歯髄の硬組織形成の促進・抑制を制御している因子と捉え、歯髄組織の硬組織形成能における調節機構を解明しようとするものである。small interfering RNA(siRNA)法を用いて、smad歯髄の硬組織形成能への影響について検討した。Smad1およびSmad6の small interfering RNA(siRNA)導入線維芽細胞において、石灰化誘導培地で長期培養後(21日間)のvon kossa染色で硬組織形成能の比較を行った。Smad1 siRNA導入細胞では、導入していない細胞に比較して、硬組織形成能の減少を認め、Smad6 siRNA導入細胞では、導入していない細胞に比較して、硬組織形成能の変化を認めなかった。歯髄硬組織形成において、BMP/smadシグナリングの関与が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
歯髄由来繊維芽細胞にsiRNA導入過程において、安定した条件・環境がなかなか得られずに、時間を要してしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
siRNA導入が行えるようになってきたので、歯髄の硬組織形成能の中心的な役割をしていると考えているsmadの動態とそれを調節する因子の検索を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の遂行が遅れ、実施できなかったところがあるため。 平成25年度分の遅れを実施する際に使用する。
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