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2012 Fiscal Year Research-status Report

微小加速度計とSDメモリー携帯記録装置による歯科切削時の振動被爆・筋電図解析

Research Project

Project/Area Number 24592907
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

小林 博  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00225533)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 山田 好秋  新潟大学, その他, 理事 (80115089)
Project Period (FY) 2012-04-01 – 2016-03-31
Keywords振動伝搬 / 歯科 / 切削 / 低周波振動 / 加速度計
Research Abstract

既存の2軸加速度センサー部を3軸加速度センサとし,周波数特性を改善し1kHz 程度までの計測を可能とした.一方マイクロコンピュータとADコンバータを内蔵したICチップを利用した,SDメモリー対応の携帯型記録装置を完成した.さらに,既存の計算機に取りこむプログラムを作成し,データを計算機に取り込み可能にした.
2軸加速度センサーを用いて,切削対象として,石膏,プラスチックを選択し,切削作業時の加速度を記録し,振動暴露の面から生理学的影響のを検討し,日常的な動作に比較して20倍程度の影響を受けていることを明らかにした.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

第一の目標である.既存の2軸加速度センサー部を3軸加速度センサとし,周波数特性を改善し1kHz 程度までの計測可能とすることが出来たことが大な進展である.ただし3軸加速度計はアナログ出力のものであり,ノイズの問題と,携帯性に問題が残った.一方これとは別に記録側では,マイクロコンピュータとADコンバータを内蔵したICチップを利用したSDメモリー対応の携帯型記録装置を完成した.さらに,記録速度と記憶容量を有効に生かすため,非アスキーの形式でセクターごとに保存された機械語形式のデータを,既存の計算機に取りこむプログラムを作成し,データを計算機に取り込み可能にすることが出来た.
一方,データ収集,解析の面では2軸加速度センサーによるデータ収集を行い,切削対象として,石膏,プラスチックを選択し,切削作業時の加速度を記録し,振動暴露の面から生理学的影響のを検討し,日常的な動作に比較して20倍程度の強い衝撃の影響を受けていることを明らかにし,雑誌に発表することが出来た.
3軸のスペクトル解析の面では若干予定より遅れているが,2軸の面で計画より早く発表に至った.

Strategy for Future Research Activity

現在までに完成している非携帯型の計測系を用いて,スペクトルアナライザーにより,歯科技工用ハンドピース,歯科治療用タービン,超音波スケーラーそれぞれの動作時の振動の周波数ピーク分布を精査し,周波数領域における特徴を抽出する.技工用エンジンに関して,携帯型加速度計測システムによる短時間の計測を行う. これにより,当該項目の振動特性を抽出する.これとは別に筋電図電極及びアンプを作成し携帯型記録装置で同時使用可能にする.平成25年8月タイ・バンコクで開催される国際歯科研究学会アジア太平洋部会で発表する.
この段階で筋電図と加速度同時測定のための測定筋(貼付部位と貼付筋数)と加速度ベクトル方向(加速度測定方向)を決定し,4チャンネルの測定を計画する.
4チャネルで不足の場合は記録装置を増加して2台とし8チャネルまで対応する予定である. つづいて,設定項目に従って同時記録を行い加速度計のみの測定結果と比較し,電極貼付部位,加速度計測方向の適性度を検討し,必要な場合は変更を加える.このときの測定には大学院生に補助してもらう. 各項目の測定条件が確立した時点で長時間記録に移る.歯科技工士,歯科医師,歯科衛生士それぞれの労働条件で半日から全日の測定を行い振動暴露状態と筋活動量を解析する.
この結果を解析し,手腕振動症候群や感覚異常などの原因と考えられる作業あるいは作業方法を検索し,対策を考案する.この際に統計処理に情報処理センターを活用する.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

主として,電気部品の購入,組み立て(役務費を含む)に用いる.さらにデータ処理,管理,公表用のコンピュータソフトウエアが必要である.情報処理および管理のため学外の計算機の使用も考慮している.資料収集,研究打ち合わせ,研究発表を行うため旅費および印刷費も計上しており,平成25年8月タイ・バンコクで開催される国際歯科研究学会アジア太平洋部会で発表する予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 回転切削機器による技工操作時における局所振動伝搬の加速度計による評価2013

    • Author(s)
      林 賴雄,小林 博
    • Journal Title

      日本補綴歯科学会誌

      Volume: 5 Pages: 47-55

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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