2012 Fiscal Year Research-status Report
咬合支持の喪失ならびにその回復と記憶学習との関連について-酸化ストレスの影響-
Project/Area Number |
24592913
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
原 哲也 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (60238160)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岡 森彦 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90335612)
黒住 明正 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20599790)
皆木 省吾 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80190693)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 記憶 / 咬合支持 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
抜歯による咬合支持の喪失によって記憶学習機能が低下することは知られているが,そのメカニズムについては十分に解析されているとは言えない。酸化ストレスは老化危険因子として注目されており,記憶学習障害の発症に影響していることが報告されている。 本研究では,「咬合支持の喪失によって脳内の酸化ストレスが増加して記憶学習機能の低下を生じ,咬合支持の回復に伴いこれらも回復する」という仮説のもとに,咬合支持の喪失ならびにその回復と記憶学習との関連について行動学的に観察し,脳内の酸化ストレスを免疫学的,分子生物学的ならびに組織学的に検討することを目的とする。 本研究の行動学的実験には,暗室に進入した際に電気刺激を与えることによって,暗室への進入と痛みで恐怖を関連付けて記憶させる受動的回避試験を用いた。平成24年度には受動的回避実験装置を用いた実験条件の設定を行った。0.5mA3秒1回では記憶の獲得が不十分であり,刺激の繰り返しを行い600秒以上暗室に入らないまで刺激を繰り返した。その結果,刺激3日後から抜歯群は暗室に入るようになり電気刺激を忘却し始めた。一方,対照群では7日目から暗室に入る動物が見られるようになり,抜歯によって記憶が低下する過去の報告と一致した結果となった。また,抜歯によって海馬歯状回における顆粒細胞の増殖に対する抜歯の影響をBrdU免疫染色によって比較した。その結果,抜歯によって海馬歯状回の細胞活性は低下することが示され,第91回国際歯科学会にて発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
受動的回避試験の機器の違いによって,過去の文献と同様の実験条件では同じの結果が得られなかったため,実験条件の設定が必要となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成24年度の結果から,本研究で使用する受動的回避実験の機器を用いた実験条件が設定できたので,平成25年度はこの実験条件に従って,抜歯した動物と抜歯後に咬合支持を回復させた動物の行動学的結果と海馬における酸化ストレスを計測する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度には酸化ストレスの測定を行うことができなかったので,それに必要な試薬分を平成25年度に繰り越した。
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Research Products
(1 results)