2012 Fiscal Year Research-status Report
紫外線によるアパタイトの高機能ナノバイオ界面制御法の開発
Project/Area Number |
24592915
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
阿部 泰彦 広島大学, 大学病院, 講師 (00253097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 伊佐雄 広島大学, その他の研究科, 助教 (40346507)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生体材料 / セラミックス / ナノバイオ / 表面・界面物性 / アパタイト / 紫外線 |
Research Abstract |
平成24年度は,「アパタイトナノ表面への紫外線(185 nm,254 nm)作用メカニズムの解明」を目指した。 未処理アパタイトへの紫外線照射時間とぬれ性との関係を検証し,0~2時間の間で,照射時間と比例してぬれ性が向上することが明らかとなった。また,紫外線照射によるぬれ性の向上のメカニズムについては,現在,ESCAにて化学的表面分析を行っている最中で,結論は得られていない。 したがって,結論を得た後,リン酸処理によりナノ表面のCa/P比を改質したアパタイトへの紫外線照射の影響を検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
紫外線照射装置は注文生産であるため予想以上に納期が遅れ,研究の開始を遅らせることとなった。したがって,平成24年度の到達目標の1/3となった。
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Strategy for Future Research Activity |
アパタイトナノ表面のCa/P比の改質に対する,紫外線照射の作用メカニズムを解明する。次に,紫外線照射によりアパタイトナノ表面の改質界面の制御方法を確立した後,骨芽細胞や破骨細胞の応答解析を行う予定である。これらの研究成果を得ることで,アパタイトの高機能ナノバイオ表面改質法を確立する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究費の大部分は,アパタイト試料,表面改質用各種試薬,細胞実験用各種試薬の購入に使用する。また,成果がまとまれば,論文投稿及び学会発表に使用する。
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