2014 Fiscal Year Annual Research Report
紫外線によるアパタイトの高機能ナノバイオ界面制御法の開発
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24592915
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
阿部 泰彦 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 准教授 (00253097)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平田 伊佐雄 広島大学, 医歯薬保健学研究院, 助教 (40346507)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 生体材料 / セラミックス / ナノバイオ / 表面・界面物性 / アパタイト / 紫外線 |
Outline of Annual Research Achievements |
ハイドロキシアパタイトを30%リン酸溶液にて処理した表面改質試料(以下,HAP-30%PA)について,5分間の紫外線オゾン(以下,UV/O3)処理を行った試料(UV/O3処理群)とUV/O3処理を行わなかった試料(コントロール)に対する骨芽細胞の接着・増殖について解析した。その結果,UV/O3処理群およびコントロールのいずれにおいても,培養期間の経過に従って接着・増殖が認められた。また,培養3,5日において,UV/O3処理群はコントロールに比べ有意に増加し,特に,培養5日ではその差が大きくなった。UV/O3処理法は,MC3T3-E1細胞の接着・増殖において有用であることが明らかとなった。研究期間を通して,アパタイトナノ表面への紫外線(185 nm, 254 nm)作用メカニズムが解明され,HAP-30%PAに対するUV/O3処理法における適切な処理時間は5分であること,また,MC3T3-E1細胞の接着・増殖を促進させたことから,紫外線によるアパタイトの高機能ナノバイオ界面制御法を開発できた。
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