2014 Fiscal Year Annual Research Report
レーザー光学印象とロボット工学を応用したインプラント印象―模型製作システムの評価
| Project/Area Number |
24592935
|
|---|
| Research Institution | Nihon University |
|---|
Principal Investigator |
萩原 芳幸 日本大学, 歯学部, 准教授 (00228389)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
| Keywords | 歯科インプラント / ロボット工学 / CAD/CAM / インプラント印象 / アバットメント / 光学印象 |
|---|
| Outline of Annual Research Achievements |
最近のデジタルデンティストリーの発展に伴い，光学印象が脚光を浴びてきている．しかし，インプラントに関連する光学印象は発展途上にある．また，光学印象に利用できるシステムが日本では少ないため，研究遂行は遅れがちであった．今回対象としたEncode 印象システムは現在2通りの臨床応用が可能である．すなわち，①ロボキャストによる模型作製（ロボキャスト），②光学印象からの直説法アバットメント（光学印象アバットメント）作製である．Encode 印象システムの目的は従来の技工操作を省略しつつCAD/CAMアバットメントを作成することである．②の直接的アバットメント作製ではインプラント作業模型を作成せず，Encode 印象用アバットメントを口腔内で光学印象を行い，そのデータを用いて直接CADによりアバットメントのデザインを行う．そこで今季は光学印象からの直説法アバットメントを作製し，患者口腔内を模したマスターインプラント模型に対しての三次元的位置再現性を評価した．今回の欠損形態は36単独欠損および36，37の遊離端欠損形態とした．
単独欠損モデルでは光学印象アバットメントの位置再現性は比較的良好で，X-Y軸変化は30～40μｍ，X-ZおよびY-Z軸変化はそれぞれ30μｍ程度であった．また，回転防止機構（外部六角）の回転変位は3-6°程度でやや大きな変位を示した．また遊離端モデルにおいては，個々のインプラントに関しては単独欠損モデルと同様な傾向を示した．しかし，アバットメント間の相互位置関係と傾斜角度状態に関しては，回転防止機構（外部六角）の回転変位の影響を受けるために，本来の設定角度・相互位置関係と比較してやや大きな相対的位置変位を認めた．これらの変位には特定の方向特異性は認められず，臨床的には従来の印象用コーピングを用いた印象・模型精度とほぼ同程度で有ると思われる．
|
Research Products
(1 results)
