2014 Fiscal Year Annual Research Report
診療室で簡便に使用できる小型・軽量かつ高精度な下顎運動記録装置の開発
Project/Area Number |
24592937
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
志賀 博 日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (50226114)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 篤士 日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (30609467)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 下顎運動 / 3次元顎運動記録装置 / 6自由度 / 咀嚼運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的 本研究の目的は、開発した小型・軽量の下顎運動記録装置の有用性を検討することである。 方法と結果 実験Ⅰ:20歳代の健常者10名に主咀嚼側でチューインガムを咀嚼させた時の下顎運動を開発した装置(装置A)と東京歯材社製 TRIMET(装置B)で同時記録した。分析は、咀嚼開始後の第5サイクルからの10サイクルについて、各サイクルとその重ね合わせ表示、ならびに平均経路の表示を行い、定性的に観察した。次いで、平均経路から開口量と咀嚼幅を算出し、両装置間で比較した。咀嚼運動経路は、いずれの被験者でも、装置Aと装置Bとが近似していることが確認できた。さらに、開口量と咀嚼幅は、装置Aと装置Bとが近似し、両装置間に有意差が認められなかった。 実験Ⅱ:20歳代の健常者3名に左右側方運動をさせた時の下顎運動を装置Aと装置Bで同時記録後、側方運動時の切歯部、犬歯部、第1大臼歯部の運動経路について、両装置間で比較した。側方運動時の切歯部、犬歯部、第1大臼歯部の運動経路は、いずれの被験者でも、装置Aと装置Bとが近似していることが確認できた。 結論 これらの結果から、新しく開発した3次元下顎運動記録装置は、高精度の下顎運動記録装置と同程度の下顎運動を記録・分析できることがそれぞれ確認でき、臨床応用できることが示唆された。
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