2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24592941
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
小川 匠 鶴見大学, 歯学部, 教授 (20267537)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
重田 優子 鶴見大学, 歯学部, 講師 (40367298)
井川 知子 鶴見大学, 歯学部, 助教 (70552389)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | イメージガイデッドシステム / 支台歯形成 / 教育支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,歯科医療の技術教育とくに支台歯形成に着目し,三次元力覚デバイスによる接触感覚を有した支台歯形成シミュレーションおよび位置測定装置を応用して形成をリアルタイムで視覚的に支援するイメージガイデッドシステムを構築することを目標としている.これまでの成果ではリアルタイムかつ定量的な研削,支台歯形態の変形を行うことが可能な硬組織変形モデルを製作し,切削を行うタービンの動きをコンピュータ上で表現するシミュレータの開発,改良を行ってきた.これによりシミュレータは三次元力各デバイスによる接触感覚や形成量の程度などを実際の支台歯形成に可及的に近似するよう調整された.さらに,表示画面での隣在歯の衝突判定を設定することで,形成時の隣在歯への接触が色調の変化で確認できた. 本年度は,シミュレータをイメージガイデッドシステムに搭載することで支台歯形成をリアルタイムに表示可能なシステムを構築した.シミュレータおよび三次元データ(支台歯,タービン,形成用ポイント)と支台歯形成練習用ファントム,顎模型,位置測定装置により構成される.三次元VRモデルの作製は三次元スキャナを用いて研削する支台歯モデルをコンピュータに取り込みポリゴン形 状の三次元VRモデルとし,タービン,形成用ポイントは三次元CADソフトにて設計した.位置測定装置の光学式マーカーを下顎歯列およびタービンにジグを介して装着し,位置情報を得た.次に,シミュレータソフトの指示ツールを用いて個々のモデルの形態的特徴点をポイントし,VRデータとの座標系を一致させた.これにより,測定した顎模型と形成用タービンの位置情報をモニタ上の歯列とタービンにレジストレーションすることで,リアルタイムに形成時の支台歯,タービン位置,および削合による変形をモニタ上で確認できた.
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