2012 Fiscal Year Research-status Report
ビスフォスフォネートによる顎骨壊死の予防・治療に関する基礎および臨床研究
Project/Area Number |
24592978
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
山口 晃史 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (10372319)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 顎骨壊死 / ビスフォスフォネート |
Research Abstract |
骨吸収抑制薬のbisphosphonates (BPs)は分子内に窒素かあるもの(NBPs)とないもの(non-NBPs)かあり,作用は NBPs >> non-NBPsてある.しかしNBPsは顎骨の骨髄炎壊死のリスクか高い.我々は実験から以下を確認した.1 Non-NBPsのclodronate (Clo)とetidronate (Eti) はNBPsの炎症壊死作用を予防・抑制する.2 NBP sの骨吸収抑制作用をCloは抑制しないがEtiは抑制する.3 Etiはすでに骨に結合したNBPsを除去する.これらより以下を提案する.1NBPsによる炎症壊死を予防し骨吸収抑制作用を利用するため,CloをNBPsとの併用薬にする.2NBPs治療患者の顎骨の壊死骨髄炎の予防と治療のため,EtiをNBPsの代用薬にする.本研究はEti治療の有効性を確認し,顎骨壊死の有効な治療方法を考案を目的とする. 今年度における研究成果としては、各種NBPsについて,その特徴を把握するため,マウスを用いて以下を検討を行った. NBPsの炎症壊死作用の比較.日本で認可されているNBPsはpamidronate, alendronate, risedronate, incadron ate, zoledronate, minodronate (2009年) の6種であり,さらにibandronateが追加予定である.これらの炎症 壊死作用を比較し顎骨骨髄炎壊死のリスクを検討する. 3,NBPとClo(non-NBP)の併用効果(種々のNBPsについて比較):Cloは日本では認可されていないが,NBPsとの併用で,NBPsの副作用を予防し,且つ,NBPsの強い骨吸収抑制作用を維持てできる唯一の薬物である.将来の併用の実現を視野に,種々のNBPsとの併用の効果と併用の条件などを調べる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各種NBPsについて,その特徴を把握するため,マウスを用いて以下を検討を行っている NBPsの炎症壊死作用の比較.日本で認可されているNBPsはpamidronate, alendronate, risedronate, incadron ate, zoledronate, minodronate (2009年) の6種であり,さらにibandronateが追加予定である.これらの炎症壊死作用を比較し顎骨骨髄炎壊死のリスクを検討を行っている. NBPとClo(non-NBP)の併用効果(種々のNBPsについて比較):Cloは日本では認可されていないが,NBPsとの併用で,NBPsの副作用を予防し,且つ,NBPsの強い骨吸収抑制作用を維持できる唯一の薬物である.将来の併 用の実現を視野に,種々のNBPsとの併用の効果と併用の条件(割合など)を調べている.
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Strategy for Future Research Activity |
顎骨壊死モデルマウスを作成し以下の実験を行う 1、各種NBPsについて、その炎症壊死作用の比較を行う.日本で認可されているNBPsは6種であり,さらにibandronateが追加予定である.これらの炎症壊死作用を組織学的に比較し顎骨骨髄炎壊死のリスクの検討を行う. 2、Cloは日本では認可されていないが,NBPsと の併用で,NBPsの副作用を予防し,且つ,NBPsの強い骨吸収抑制作用を維持できる唯一の薬物である.将来の併用の実現を視野に,種々のNBPsとの併用の効果と併用の条件などを調べる.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
各種NBPsについて,その特徴を把握するため,マウスを用いて以下を検討する. EtiをNBPsの代用薬として使用したのち,再びNBPsの治療に戻すことかが可能か?:顎骨壊死患者 (骨粗鬆症) でのNBPのEti への切り換えは前述の様に極めて良好であり,NBP治療への復帰が期待できる.これが可能かどうかを,Etiを投与したマウスでのNBPの骨吸収抑制作用の有効性を調べる. NBPsの炎症壊死作用に対するステロイド,コレステロール低下薬 (スタチン類),インシュリン,免疫抑制薬 ,非ステロイド性抗炎症薬,抗酸化薬 (N-acetylcystein)などの効果を調べる.
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