2015 Fiscal Year Annual Research Report
顎骨腫瘍・嚢胞による骨吸収機序の研究―破骨細胞形成機序の解析―
Project/Area Number |
24592986
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
相川 友直 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (00362674)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木全 正彰 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (90448134) [Withdrawn]
宮川 和晃 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (50635381)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯原性腫瘍 / 歯原性嚢胞 / TGF-beta / RANKL / 破骨細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
顎骨に発生する顎骨腫瘍、顎骨嚢胞による周囲骨の破壊、骨吸収機序を明らかにすることを目的とし、それらの産生するサイトカイン、特にTGF-beta, IL-1alpha に焦点を当て、病変の間質線維芽細胞での破骨細胞活性因子 RANKL 発現機序を検討した。 本年度は、フリーザー故障によって失った、種々の病変由来間質線維芽細胞の再樹立と、その細胞を用いたRANKL遺伝子プロモーター領域での制御、を検討した。 その結果、1)本研究で、ヒトRANKL遺伝子プロモーター領域を -2360 kbp から -138 bp までの種々の長さのレポーターコンストラクトを構築した。2)ヒト骨芽細胞様細胞 MG63、角化嚢胞性歯原性腫瘍由来 間質線維芽細胞、エナメル上皮腫由来 間質線維芽細胞、歯胚由来 歯嚢線維芽細胞、にレポーターkンストラクトを導入してレポーター活性を測定したところ、間質線維芽細胞にも転写活性がみられた。3)TGF-betaはヒト骨芽細胞のレポーター活性を抑制した。4)TGF-betaはエナメル上皮腫の間質線維芽細胞、角化嚢胞性歯原性腫瘍の間質線維芽細胞のレポーター活性を促進した。5)TGF-beta の促進するレポーター活性は、-176 bp から -138 bp に存在する AP-1 配列が関連していることが変異レポーターを用いた解析で明らかとなった。 顎骨病変の間質線維芽細胞でのRANKL発現調節は、骨芽細胞における転写調節とは異なる機序が存在する可能性が示唆された。
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