2014 Fiscal Year Annual Research Report
PTEN臓器特異的ノックアウトシェーグレン症候群モデルによる新規抗原候補の探索
Project/Area Number |
24593006
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
栗原 清佳(高岡清佳) 昭和大学, 歯学部, 助教 (00453639)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
新谷 悟 昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | シェーグレン症候群 / PTEN |
Outline of Annual Research Achievements |
シェーグレン症候群の治療には、その原因と考えられる新規抗原を見い出し、免疫応答解除に結び付けることが重要と考える。申請者らは、癌抑制遺伝子phosphatase and tensin homolog (PTEN)の臓器特異的ノックアウトマウスがシェーグレン症候群モデルマウスである可能性を見いだした。そこで、昨年度同様、ヒト唾液腺導管細胞株においてsiRNA法によりPTEN遺伝子をノックアウトし、これによりAndorogenならびにAndrogen ReceptorのmRNA の発現がどのように変化するか、また、その発現解析の再現性に対して検討していたが、安定した結果を出すことができなかった。そこで、本年度は研究の妥当性を再確認するため、PTENの欠損マウスの唾液腺を週令ごとに病理組織学的検索を行い唾液腺炎発症の時期やシェーグレン様病変の存在を確認することとした。また、シェーグレン症候群の原因の一つとして唾液腺組織でのα―フォドリンといった抗原の発現に対する免疫応答が示唆されているため、同様に免疫組織学的な発現解析を行った。その結果、一部の組織において、相関関係といえる発現動態を見いだしたが、確定的ではないため、モデルマウスの顎下腺組織ならびに細胞レベルでの網羅的蛋白解析により、これらのタンパク発現についての検討が必要と現段階では考えている。
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