2012 Fiscal Year Research-status Report
エピジェネティクス機構をターゲットとした唾液腺癌に対する新規分子標的治療の開発
Project/Area Number |
24593035
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
大江 剛 徳島大学, 大学病院, 助教 (60432762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内田 大亮 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (20335798)
玉谷 哲也 徳島大学, 大学病院, 講師 (30274236)
高丸 菜都美 徳島大学, 大学病院, 助教 (40513031)
永井 宏和 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (50282190)
栗林 伸行 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (80617332)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | HDAC阻害剤 |
Research Abstract |
唾液腺癌細胞株の細胞増殖に対するHDAC阻害薬の影響 当教室が有する唾液腺癌細胞株HSG、HSY、TYS、ACC-2、ACC-Mに対して、バルプロ酸1mM、2mM、5mM、10mMの濃度でMTT assayを行った。各唾液腺癌細胞は濃度依存的に細胞増殖が抑制された。 唾液腺癌細胞株の細胞周期に対するHDAC阻害薬の影響 当教室が有する唾液腺癌細胞株HSG、HSY、TYS、ACC-2、ACC-Mに対して、バルプロ酸1mM、2mM、5mM、10mMの濃度で処理した後に、PIで染色しFACSを行った。5mM、48時間処理においてG1 arrestを認めた。 平成25年度に行う動物実験の全実験として、唾液腺癌細胞株がヌードマウスに生着することを確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
唾液腺癌細胞株のヒストンアセチル化の検出 唾液腺癌細胞株の細胞増殖に対するHDAC阻害薬の影響 唾液腺癌細胞株の細胞周期に対するHDAC阻害薬の影響 上記を平成24年度の研究実施計画に掲げており、ほぼデータがそろいつつある。
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Strategy for Future Research Activity |
唾液腺癌細胞株の癌抑制遺伝子の発現に対するDNAメチル化阻害薬とHDAC阻害薬の影響 ヌードマウスへ移植した唾液腺癌細胞株の造腫瘍性の検討 ヌードマウスに移植した唾液腺癌細胞株の腫瘍増殖に対するHDAC阻害薬の影響 ヌードマウスに移植した唾液腺癌細胞株の腫瘍増殖に対するDNAメチル化阻害薬の影響 上記移植実験の摘出腫瘍おける癌抑制遺伝子の発現について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
前年度に引き続き、in vitroでの唾液腺癌のエピジェネティクスな特性とHDAC阻害薬あるいはDNAメチル化阻害薬が唾液腺癌細胞に与える影響を検討する。したがって、細胞培養試薬(メディウム等230千円)、細胞培養器材(プラスティックデッシュ、ピペット等100千円)が必要となる。また、各種試薬(HDAC阻害薬、DNAメチル化阻害薬、抗体、リアルタイムPCR用プローブ等)として600千円が必要である。前実験として、唾液腺癌細胞株がヌードマウスに対して造腫瘍性を有することを確認する。その実験動物、飼料の費用として100千円必要である。 次に、モデルマウスを用いたin vivo での解析を実施する。まず、唾液腺癌細胞の培養のため細胞培養器材・試薬として100千円必要である。モデルマウス(3千円/匹)を1群6匹で3群使用するので計18匹使用予定であり、その費用として(54千円)、マウスの飼育飼料(146千円)、担癌マウスの治療にHDAC阻害薬あるいはDNAメチル化阻害薬(200千円)が必要である。さらに効果判定、組織切片の作成や免疫組織染色のための各種試薬(280千円)の購入が必要である。これら研究で得られた成果を国内外の学会で発表するため、旅費として400千円、論文発表のために外国語論文の校閲費として50千円、論文投稿費、印刷費として200千円を予定している。 次年度への繰越金は動物実験、細胞培養等に使用する予定である。
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