2013 Fiscal Year Research-status Report
マイクロRNAの発現解析を応用した口腔癌転移予測マーカーの確立
Project/Area Number |
24593039
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
吉濱 泰斗 昭和大学, 歯学部, 准教授 (90335620)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 誠二 昭和大学, 歯学部, 准教授 (10432634)
椋代 義樹 昭和大学, 歯学部, 助教 (50325099)
葭葉 清香 昭和大学, 歯学部, 助教 (60555358)
新谷 悟 昭和大学, 歯学部, 教授 (80294429)
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Keywords | miRNA / 口腔癌 / 転移予測因子 |
Research Abstract |
平成24年度で口腔癌組織と正常口腔粘膜組織の網羅的解析により、癌組織において発現の増加が認められた12のmiRNA(MiR-31*, miR-31, miR-135b, miR-193a-5p, miR-103, miR-224, miR-93, miR-200c, miR-183, miR203, miR-21, miR-223)を口腔癌原発巣と転移巣で比較したところ数種類で転移巣における発現量の増加が認められた。 また、口腔癌組織と正常口腔粘膜組織の網羅的解析により癌組織において発現の低下が認められたmiRNA(MiR-133a, miR-376c, miR-411, miR-30a-3p, miR-489, miR-139-5p, miR-483-5p, miR-30e-3p, miR-409-3p, let-7c, miR-486-5p)も原発巣と転移巣の比較でいくつかのmiRNAで発現が低下している可能性があると思われる。 唾液と血清からの候補miRNAの同定においては癌患者のからの試料を集めつつ、転移予測マーカーとなりえる候補miRNAの道程のための解析を行っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
癌患者における唾液と血清の試料を集めるが遅れておりこの結果転移予測マーカーの候補miRNAの同定には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
患者における唾液と血清の試料は26年度において当初の計画のサンプル数の確保は可能と思われるため、唾液と血清からの候補miRNAの同定を行う予定である。 また、同定できたmiRNAを口腔扁平上皮癌由来の細胞株にトランスフェクションを行い、さらに遺伝子発現の解析を行い標的遺伝子の検索、同定を行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
唾液と血清におけるmiRNAの転移予測マーカーの同定が進んでおらず、これらの予定支出額が年度内で使用されていないため 25年度において使用予定であった転移予測マーカーmiRNAの同定の研究実行に伴い、これらの経費が必要となる予定である。
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