2013 Fiscal Year Research-status Report
歯の移動時のCO2レーザーにおける疼痛軽減効果の作用機序の解明とその臨床応用
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24593076
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
出口 徹 東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (30346457)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山本 照子 東北大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (00127250)
清流 正弘 東北大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (80510023)
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Keywords | 疼痛抑制 / CO2レーザー |
Research Abstract |
平成25年度は、培養神経細胞および骨髄細胞におけるCO2レーザー照射の影響について検討する前に、CO2レーザーによる組織傷害、末梢神経傷害が無いことを確認する実験を行なった。実験後のラット上顎骨を採取し、10% EDTAにて脱灰後、凍結式ミクロトームにて50μmの厚さで矢状方向に切断した。4℃で、rabbit anti-CGRP抗体(×500)に72時間浸し、PAP法にて免疫染色を行い、 DABと0.015% H2O2で視覚化した。顕微鏡にて歯根膜部や歯髄内を観察し、神経ペプチドであるCGRPの含有神経線維を観察し、歯の移動やCO2レーザー照射などの侵害刺激により、神経線維の萎縮などの傷害が生じていないか評価した。また、H-E染色を行い、CO2レーザー照射による組織為害性について評価した。 その結果、全ての群の左右の根尖部付近の歯根膜と歯髄ににおいて、CGRPに反応を示した神経線維が観察された。また、H-E染色から、全ての群の組織切片において、組織傷害は観察されなかった。このことから、今回使用したCO2レーザーの出力、照射時間の範囲では、歯根膜や歯髄における神経線維に対して為害作用はないことが推測された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度は、培養神経細胞および骨髄細胞におけるCO2レーザー照射の影響について検討する前に、CO2レーザーによる組織傷害、末梢神経傷害が無いことを確認する実験を行なったために、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成26年度は、培養神経細胞および骨髄細胞におけるCO2レーザー照射の影響について検討する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度は、培養神経細胞および骨髄細胞におけるCO2レーザー照射の影響について検討する前に、CO2レーザーによる組織傷害、末梢神経傷害が無いことを確認する実験を行なったために、細胞培養費およびそれに関連する消耗品、機器の使用がなかったために、次年度使用額が生じた。 平成26年度は、培養神経細胞および骨髄細胞におけるCO2レーザー照射の影響について検討する予定である。
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