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2013 Fiscal Year Research-status Report

歯根膜細胞と腱細胞の相同性からみた歯周組織再生の可能性

Research Project

Project/Area Number 24593087
Research InstitutionNiigata University

Principal Investigator

河野 承子  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (10397127)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 三富 智恵  新潟大学, 医歯学系, 助教 (00313528)
前田 健康  新潟大学, 医歯学系, 教授 (40183941)
河野 芳朗  新潟大学, 医歯学系, 助教 (60303129)
Keywords歯根膜 / 臨床モデル / 矯正移動 / 咬合性外傷
Research Abstract

歯は、歯根セメント質と歯槽骨が歯根膜によって歯周靭帯によって柔軟かつ強靱に結ばれることによって機能を発揮するが、この複合組織が構成される発生メカニズムと、機能的な歯牙-歯根膜-歯槽骨複合体の再建の研究は不明な点が多い。我々は基礎的な組織発生学的解析の結果、セメント質への歯根膜線維の埋入、および固有歯槽骨およびシャーピー線維埋入にアクアポリン陽性細胞が直接関与していることを明らかにし、AQP1陽性細胞が歯牙-歯周靭帯-固有歯槽骨複合体を形成する主要な細胞であることを明らかにしてきた。
様々な臨床的実験モデルを確立し。ラット臼歯における咬合性外傷モデル、歯の矯正移動モデル、実験的アンキローシスにおけるアクアポリン陽性細胞の動態の解明を行い、咬合性外傷モデルからは咬合性外傷後3日後にアクアポリン陽性細胞が歯根膜全体に現れ、硝子様変性部の形成の後、アクアポリン陽性細胞による被包化が起こり、14日後に無細胞セメント質、および、歯根膜線維の再生が起こることを明らかにした。また、矯正移動モデルでは、カルセイン2重染色、および骨芽細胞分化マーカーOsxの発現、線維芽細胞マーカーとしてS100A4およびコラーゲンの形成マーカーprolyl4-hydroxylase-beta(P4HB)の発現解析により、密生結合組織中の歯根膜埋入およびその石灰化という固有歯槽骨の特殊性から、その形成機構は一般的な骨形成とは異なり、アクアポリン陽性歯根膜細胞が固有歯槽骨の形成に直接関与し、歯槽骨に埋入される歯根膜線維形成の後、骨芽細胞に分化する可能性があることを報告した。現在、更に、臨床実験モデルを増やし、対合歯の喪失による、歯根膜廃用性萎縮に伴う、歯根膜の組織学的変化について解析を行っている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

約1年研究が中断していたため

Strategy for Future Research Activity

さらに臨床実験モデルを作製し、これまでの組織学的結果に加えそれを基に、歯根膜解析用プログラムを作成し、客観的、数値的、統計学的解析を行う。客観的な解析を可能にするために、歯根膜特有のパラメーターを設定し、形態学的変化を客観的に評価する方法を確立する。これにより、これまで我々が確立した実験モデルを統計学的に解析し、歯根膜における様々な実験条件下での組織変化とアクアポリン陽性細胞の動態を解析することにより、アクアポリン陽性細胞の役割を解明する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

前々年度12月~前年度3月まで産前病気休暇、育児休暇により研究が中断したため
様々な実験条件下での歯根膜アクアポリン陽性細胞動態の解明のために、臨床実験モデル製作のための実験用ラットや試薬などにH24年度および休業中の25年度未使用であった研究費を充てる。
また、今までの研究成果については、日本小児歯科学会(東京) 歯科基礎医学会での発表を予定しており、研究費の一部は旅費として使用する。また、英文雑誌への投稿も予定しており、投稿に関わる英文校正、投稿料、印刷費等も予定される。

  • Research Products

    (2 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Effect of the antineoplastic agent busulfan on rat molar root development2014

    • Author(s)
      Mitomi Tmoe, Kawano Yoshiro, Kinoshita-Kawano Shoko
    • Journal Title

      Archives of Oral Biology

      Volume: 59 Pages: 47-59

    • DOI

      10.1016/j.archoralbio.2013.09.009

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] アルキル化腫瘍薬によるラット歯根形成障害-根尖部における経日的変化-2014

    • Author(s)
      三富智恵,河野芳朗,河野承子,松山順子,坂井幸子,佐野富子
    • Organizer
      日本小児歯科学会大会
    • Place of Presentation
      品川区立区民会館(きゅりあん)
    • Year and Date
      20140516-20140517

URL: 

Published: 2015-05-28  

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