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2013 Fiscal Year Research-status Report

歯科領域からの早期低体重児出産予防システムの構築

Research Project

Project/Area Number 24593088
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

大川 玲奈  大阪大学, 歯学部附属病院, 助教 (80437384)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 仲野 和彦  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (00379083)
Keywords歯周病 / 歯周病原性細菌 / 早期低体重児出産 / 疫学調査 / 唾液 / PCR / 母親 / 歯周組織検査
Research Abstract

近年、母親の歯周病と早期低体重児出産との関連が注目され、世界各国にて多くの疫学研究が行われているものの、それを裏付ける明確な研究成果は示されておらず、また、日本人を対象とした大規模研究はなされていない。
本研究では、大阪大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターとの連携のもと、大規模な対象の分析から「日本人における歯周病と早期低体重児出産」との関連を明確にするとともに、その発生メカニズムについても解明し、歯科的アプローチによる早期低体重児出産予防システムの構築を目標としている。
初年度に引き続き、本年度も、疫学調査を行うと同時に、採取したサンプルの分子生物学的解析を行った。大阪大学医学部附属病院総合周産期母子医療センターに出産後の1か月健診のため来院した母親を対象として口腔内診査(歯周精密検査)を行い、医科的な情報(在胎日数と出生時体重)と照合することにより、早期低体重時出産と歯周病の疫学調査を行った。また、母親の唾液をサンプルより細菌DNAの抽出を行い、歯周病原性細菌10菌種に特異的なプライマーを用いた Polymerase chain reaction 法を行い、菌種の存在の有無を特定した。
現時点では、低体重児出産群における検出総菌数は0~8菌種であり、その平均は4.67菌種であった。各菌種別の比較では、低体重児出産群において、Porphyromonas gingivalisの検出率が対照群より高い値を示した。早期低体重児出産を経験した母親における歯周病原性細菌分布の特異性を見いだせていないものの、本研究対象全体の検出総菌種数は、一般的な同年代の成人よりも明らかに多いと思われるため、引き続き様々な要因を考慮して分析していく計画である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

出産を経験した母親、特に早期低体重児出産を経験した母親である研究協力者が十分に集まっていないため、構築したプロトコールに基づいたデータ収集とサンプル採取、およびそれらの解析がやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

引き続き、疫学調査およびサンプル採取を行い、母集団をさらに増加させる必要があると考えている。今年度は他施設の協力のもと、さらに研究協力者を増やし、早期低体重児出産を経験した母親における歯周病原性細菌分布の特異性を見出し、様々な要因を考慮して分析していきたいと考えている。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

研究を進めて行く上で必要に応じて研究費を執行したため、研究協力者数が計画よりも少なく、当初の見込額と執行額が異なった。
研究計画に変更はなく、前年度の研究費を含め、当初の予定通りの計画を進めていく。

URL: 

Published: 2015-05-28  

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