2013 Fiscal Year Research-status Report
アレルギーによる歯周組織細胞外基質変化と歯の移動時の歯根吸収亢進の関連の解明
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24593095
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
五百井 秀樹 九州大学, 大学病院, 講師 (10274474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
城戸 瑞穂 九州大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (60253457)
高橋 一郎 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70241643)
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Keywords | 歯根吸収 / アレルギー / 歯の移動 / OVA / MMP / TIMP |
Research Abstract |
今年度は、アスピリンによる細胞外基質代謝酵素やその阻害剤の減少が、生体内にてアスピリンにより抗炎症性脂質メディエーターであるレゾルビンやリポキシンが生合成されることによる結果であると予想し、モデルへの抗炎症性脂質メディエーターの投与実験を行った。その結果、アスピリン投与時と同様に、これら細胞外基質代謝酵素やその阻害剤は顕著に減少する傾向があることを観察した。今後、サンプルサイズを増やし、経時的に解析を進めていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
アレルギーによる歯周組織細胞外基質変化と歯の移動時の歯根吸収亢進を抑制する方法として、抗炎症性脂質メディエーターの投与が効果的であることが解明されつつあるため、この現象のメカニズムについても徐々に明らかとなってきている。今後RNAレベルの動態だけでなく、アレルギー状態および抗炎症性脂質メディエーター投与局所における細胞外基質代謝酵素産生の動態について調べる必要がある。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度後半は抗炎症性脂質メディエーター投与について、投与法や至適濃度についての検討に時間を要していたため、研究の進行に停滞を生じていた。しかし、それらの検討も終了し、技術的な手技についても成熟してきているため、研究の進行速度は上がると考えている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度は計画よりも消耗品物品の使用頻度が少なかったため、次年度使用額が生じた。 26年度は、本研究課題の最終年度に当たり、最終的なまとめを行い、国際学会および国内学会発表さらには論文作成へと取りかかる予定である。よって、旅費や論文作成への費用さらには追加実験などに対する費用も必要と考えられるため。 26年度予算と合わせ、実験動物、試薬等の費用として充当する。さらに国際学会への旅費および国内学会への旅費や大会参加費についても使用する計画である。また、論文作成での英文校正費用などにも充当する予定である。
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Research Products
(3 results)