2014 Fiscal Year Annual Research Report
咀嚼による胃の運動機能調整における自律神経機能と消化管ホルモンの役割の解明
Project/Area Number |
24593104
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
大牟禮 治人 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 講師 (00404484)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮脇 正一 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (80295807)
永山 邦宏 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (60583458)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 歯科矯正学 / 咀嚼 / 消化管運動 / 消化管ホルモン / 自律神経 |
Outline of Annual Research Achievements |
咀嚼が食物の消化吸収に果たす役割については、食物粉砕が強調され、咀嚼による消化管機能の調整について検討されることはほとんど無かった。本研究は、咀嚼が消化管機能に及ぼす影響を、特に上部消化管の運動機能とその調節機構に着目して検討するものである。 前年度までの研究において、咀嚼が胃の活動や自律神経機能、血糖値および消化管ホルモンの分泌動態に与える影響を検討するため、健康で個性正常咬合を有する成人男性を対象として、咀嚼あり・なしの2条件で、13C呼気試験による胃排出能評価と胃電図を用いた胃の運動機能評価、心拍変動解析による自律神経機能評価、血糖値の測定、採決を行い、それらの手技の確立し、さらに咀嚼が摂食後の早期の段階では胃の運動機能を抑制することを明らかにした。 平成26年度はまず短時間での多頻度採血を用いた消化管ホルモンのモニタリング手技について基礎的検討を行い、消化管ホルモンの血中濃度の経時的変化を正確にモニタリングできる手技を確立した。その後、健康で個性正常咬合を有する成人男性を被験者として咀嚼が消化管ホルモンによる液性調整に与える影響を検討し、咀嚼がガストリンやインスリンなどのホルモン分泌に影響を与えることを明らかにした。
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Research Products
(10 results)