2013 Fiscal Year Research-status Report
インプラント周囲炎に関するリスク因子解析のための前向き研究
Project/Area Number |
24593131
|
Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
申 基てつ 明海大学, 歯学部, 教授 (40187555)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
谷田部 一大 明海大学, 歯学部, 助教 (00526551)
大塚 秀春 明海大学, 歯学部, 助教 (10271230)
大西 英知 明海大学, 歯学部, 助教 (30580279)
難波 智美 明海大学, 歯学部, 助教 (40406393)
林 丈一朗 明海大学, 歯学部, 准教授 (50337507)
辰巳 順一 明海大学, 歯学部, 准教授 (60227105)
成田 宗隆 明海大学, 歯学部, 助教 (60609113)
|
Keywords | インプラント周囲炎 / 発症前診断 / 前向き研究 / 全身的リスク因子 / 局所的リスク因子 |
Research Abstract |
現在インプラント周囲炎は、未だにどの治療法が優れているかという結論は導き出せていないため、この病変を未然に防ぐことは重要である。 そこで本研究の目的は、インプラント周囲炎の発症前診断を確立するために調査する。本科学研究費申請期間においては、インプラント周囲炎の発症におよぼす全身的、局所的リスク因子の影響を明らかにする。この目的を達成するために昨年度実施した、明海大学歯学部付属明海大学病院歯周病科でインプラント治療が施された患者のデータベースを整理し、調査対象のリスク因子を決定するために文献的検討を行い、その結果から、インプラントの実態調査に関する前向き調査を開始した。った。その経過を以下に示す。 1. 当科において1998年2月から2012年3月までの14年1か月間にインプラント治療が施された患者は342名 (男性104名、女性238名、平均年齢52.2 ± 10.6歳、range 18 - 76歳) であった。また、埋入インプラント本数は1233本 (1人あたり平均インプラント埋入本数3.6 ± 2.8本) であった。 2. 想定されるリスク因子としては、全身的リスク因子、局所リスク因子を含む前向き調査を約60件実施した。拐取したデータをもとに解析を行うとともに、さらに調査、検査を精力的に追加している。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度の目的は、患者のデータベースの整理および調査対象のリスク因子を決定することであり、この目的を果たせたと考える。このため、当初の計画通り順調に進展しているといえる。
|
Strategy for Future Research Activity |
今後は、各患者のリスク因子をさらに抽出しデータベースを充実させる。また抽出されたリスク因子とインプラント周囲組織の状態を参照することでと相関関係を明らかにする。さらに埋入されているインプラントについて追跡調査を行い、インプラント周囲炎の発症頻度ならびにインプラント周囲に炎症を引き起こすリスク因子について調査していく予定である。研究期間を有効に利用してより大きな母集団でデータを解析したい。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
現在、前向き調査を鋭意実施しているが、調査終了後に生じるデータベースの整理およびその解析に研究費用を充当するため。 平成25および26年度中に調査結果件数をできるだけ増やし、母集団を大きくしたうえで各種リスク因子の解析を行いたいため、平成26年度末から本研究の最終年度である平成27年度に残りの研究予算を有効に使用する予定である。
|