2014 Fiscal Year Annual Research Report
日本版オーラルヘルスリテラシー評価法の開発に関する研究
Project/Area Number |
24593142
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
植野 正之 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 准教授 (70401388)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 陽子 東京医科歯科大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (20126220)
古川 清香 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (50527322)
竹原 祥子 東京医科歯科大学, 国際交流センター, 助教 (60622438)
大貫 茉莉 東京医科歯科大学, 歯学部, 非常勤講師 (40611520)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | オーラルヘルスリテラシー / 口腔保健状況 / 保健行動 / 機能歯ユニット |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、日本版オーラルヘルスリテラシー(OHL)評価法の開発を行い、口腔保健状況との関連を検討した。 対象者は40歳から75歳までの1,025名である。OHLの評価は質問票調査により行った。OHLでは20の歯科用語の認識度と8項目の歯科の知識を評価し、その正答数によりOHLの低い群(0~12項目)、中等度の群(13~18項目)、高い群(19~28項目)の3群に分けた。 歯科用語の認識度は高い方から、歯間ブラシ(84.4%)、歯科衛生士(80.3%)、歯肉炎(73.0%)、キシリトール(69.4%)、プラーク(61.4%)、フッ素入り歯磨剤(60.9%)、8020運動(57.1%)、義歯洗浄剤(56.8%)、フッ素塗布(50.0%)、フッ素洗口(49.4%)、舌苔(43.2%)、洗口液(38.2%)、歯科訪問診療(37.3%)、ドライマウス(34.7%)、誤嚥性肺炎(29.3%)、デンタルフロス(23.1%)、スケーリング(23.0%)、ミュータンス菌(15.4%)、舌体操(15.1%)、シーラント(4.6%)であった。 また、「むし歯は予防できる病気だと思う」「年に1回以上の歯科健康診査は必要だと思う」「歯周病は予防できる病気だと思う」「むし歯は口の中の細菌が原因で起こると思う」「歯周病は口の中の細菌が原因で起こると思う」「口の中にガンはできると思う」「歯周病は喫煙と関係していると思う」「歯周病は糖尿病と関係していると思う」に、「はい」と答えた者はそれぞれ94.5%、91.4%、87.8%、81.6%、79.6%、74.6%、36.1%、33.6%であった。 交絡因子調整後の平均現在歯数は、OHLが低い群は21.2歯、中程度の群は22.3歯、高い群は22.1歯でありOHLと正の傾向性がみられた。また、OHLとn-FTUおよびnif-FTUとの間にも正の傾向性が認められた。
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Research Products
(5 results)