2014 Fiscal Year Annual Research Report
ESR法による活性酸素種測定と歯周病との相互連関の解明および抗酸化物の効果
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24593155
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
玉木 直文 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (20335615)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 博夫 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (40213079)
吉野 文彦 神奈川歯科大学, 歯学研究科(研究院), 准教授 (20308307)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 歯周病 / 酸化ストレス / 抗酸化力 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は,神奈川歯科大学ESRセンターの協力のもとに,今までに確立した電子スピン共鳴 (Electron Spin Resonance; ESR) 法や既存の方法を用いて,唾液中の酸化ストレスや抗酸化力,サイトカインの測定を行った。特に活性酸素種の中でもヒドロキシルラジカルとスーパーオキシドを特異的に消去する抗酸化力を,ESR法を用いて測定した。さらに,マルチプレックス・ビーズ・ベースのキットを用いて,唾液中の8種類のサイトカイン [interleukin (IL)-1β, IL-6, IL-8, IL-10, interferon gamma (IFN-γ), tumor necrosis factor-alpha (TNF-α), platelet-derived growth factor (PDGF)と vascular endothelial growth factor (VEGF)]の濃度を併せて測定した。その結果,歯周病の状態が悪化している者ほど,唾液のヒドロキシルラジカルやスーパーオキシドの消去能が高く,歯周病の各臨床指標の悪化ともこれらの消去能は関連していた。さらにサイトカインでは,唾液中のIL-1β, IL-6とIL-8の濃度が歯周病の状態が悪い者ほど高い結果が示された。これらのことから,ESR法を用いて評価された唾液中のヒドロキシルラジカルやスーパーオキシドの消去能の上昇と,歯周病やその臨床指標との関連性が深い可能性が示唆された。
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Research Products
(4 results)