2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24593164
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Research Institution | Meikai University |
Principal Investigator |
田中 庄二 明海大学, 歯学部, 講師 (60105616)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 昌弘 慶応義塾大学, 政策・メディア研究科, 特任准教授 (30458963)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 唾液 / 歯周病 / 老化 / メタボローム解析 / 小児 / 健常者 / 歯周病患者 / キット化 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年度、様々な年齢と異なる歯周病の進行度を有する患者唾液の網羅的なメタボローム解析を実施した。その結果、プロリン(Pro)とグリシン(Gly)比が一定の比率(0.63:1)を保ちながら、老化の進行とともに増加することが判明し、加齢に伴いコラーゲン代謝が変動する可能性を報告した。しかしながら、小児における唾液のメタボローム解析のは少ない。そこで今年度は、成人検者を対照として用いて、小児における全体的な代謝物およびPro/Gly比について検討した。 1.小児および成人の唾液メタボローム解析:[特に、プロリン/グリシン比の変動に注目して]を行った。その結果、1)小児と成人及び高齢者のどちらかの郡で30%以上の症例で検出できた物質のプロファイル(2郡で有意差があったもの、P<0.05 (Student’s t-test))では、小児患者では全体的に均一なプロファイルになっており、成人及び高齢者では濃度が高く、比較的分散したプロファイルになっている。 2)小児及び成人のPro/Gly比は、それぞれ、Pro/Gly=0.71([Pro] = 0.7126×[Gly] - 12.14,P<0.0001、R = 0.9451、P < 0.0001)、0.79 Pro] = 0.7868 ×[Gly-33.64, P<0.0001、R = 0.8328 、P < 0.0001)で一定値を示した(小児および成人のGlyとProの相関)。3)全代謝物質でR>0.8以上をつないだ相関ネットワークを示す。Gly-Proは、やはり他のネットワークに含まれず、単独で存在しているので、他と独立した動きになっていると考えられた。Pro/Gly比は、口腔内または唾液腺状態を反映する指標になる可能性が示唆された。
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