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2012 Fiscal Year Research-status Report

口腔感染症予防のためのシンバイオティクスおよびバイオジェニックスの構築

Research Project

Project/Area Number 24593173
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionTsurumi University

Principal Investigator

大島 朋子  鶴見大学, 歯学部, 准教授 (50233101)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsプロバイオティクス / プレバイオティクス / シンバイオティクス / バイオジェニクス
Research Abstract

本研究は口腔環境の健全化および疾患予防のために、薬剤を用いず新しいコンセプトである口腔「シンバイオティクス」と「バイオジェニクス」を構築するための基礎的研究を目的としている。平成24年度は以下のように、「シンバイオティクス」と「バイオジェニクス」候補のスクリーニングを行った。
1.プレバイオティクススクリーニング
糖資化性試験を12種類の糖を用いて行ったところ、乳酸菌はすべての糖で増殖した。口腔病原性菌のうち、う蝕原性菌のStreptococcus mutansとカンジダ症原因真菌Candida albicansも糖資化性があるので、これらには利用されにくい糖による増殖阻害効果が期待できるものとして、3種類が選ばれた。
2.プロバイオティクス/バイオジェニクススクリーニング
(1)歯周病原菌に対するヒト口腔および発酵食品から分離した乳酸菌(Lactobacillus属およびBifidobacterium属)443菌株について、歯周病原性菌Prophyromonas gingivalisの抑制性を検討したところ、ほとんどの菌株が産生する乳酸によって抑制を示した。しかし、乳酸はS. mutansとC. albicansには無効であり、口腔内では歯の脱灰をおこすことも考えられる。そこで40菌株の乳酸菌の培養上清を中性に調整後、P. gingivalisの抑制性をMICで検討したところ、有効なものは2株に絞られた。
(2)C. albicansに対する抑制効果を持つ乳酸菌株を選択するため、同様に40株の培養上清を用いてCFUアッセイで検討した結果、8株が有効であった。さらにその中でS. mutansの不溶性グルカン産生に与える影響をフェノール硫酸法で検出した結果、阻害するものは5株であった。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

平成24年度の研究結果により、口腔病原体を抑制するための乳酸菌のシンバイオティクスまたはバイオジェニクスとしての候補菌株が数株にしぼり込まれた。また、それらの候補菌株の増殖を促進するプレバイオティクスのための糖が絞り込まれた。したがって、「シンバイオティクス」と「バイオジェニクス」候補のスクリーニングが成功し、次のステップへ以降する段階となり、おおむね順調な達成度と判断された。

Strategy for Future Research Activity

平成24年度の研究結果より、乳酸菌のシンバイオティクスまたはバイオジェニクスとしての候補菌株が数株にしぼり込まれた。
そこで候補菌株の培養液中の抗菌成分を特定するため、水溶性および脂溶性画分に分け、HPLCにより活性画分を分取し、精製および構造解析を行う。
同定された成分を含んだ食品/サプリメントまたは飼料を作製し、臨床実験または動物実験により、菌叢中のP. gingivalis, C. albicans, S. mutansの減少効果を検証する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

物品費(試薬類、プラスチック製品など)、謝金(研究補助、データ整理)、その他(分析委託費など)にかかる費用は、24年度残金409,013円と合算した1,609,013円を予定している。

URL: 

Published: 2014-07-24  

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