2014 Fiscal Year Annual Research Report
中小規模病院における医療安全教育のコンピテンシーの同定とアセスメントツールの開発
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24593185
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Research Institution | Yamagata University |
Principal Investigator |
布施 淳子 山形大学, 医学部, 教授 (20261711)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護学 / 医療安全教育 / 中小規模病院 / コンピテンシー |
Outline of Annual Research Achievements |
2014年は2年分けて調査した結果について統合して分析を進めた。200~20床の中小規模病院に対する看護職者の医療安全教育の実態について報告する。分析対象は352施設である。結果:平均病床数は114.3±51.4床、平均看護師数は61.8±39.8人、准看護師は14.2±10.5人、GRMは平均年齢51.3±7.4歳、GRMの経験年数は1.7±0.4年であった。医療安全教育の到達目標として4段階評定で3点以上の項目は49項目中18項目であった。得点が高い項目は、「血液製剤を適切に請求・受領・保管する」「薬剤を適切に請求・受領・保管する」「インシデント事例や事故事例の報告を速やかに行う」「守秘義務を遵守しプライバシーに配慮する」「褥瘡管理技術の安全対策ができる」「看護用品・衛生材料の整備・点検を行う」「看護行為によって患者の生命を脅かす危険性もあることを認識し行動する」「清潔・衣生活援助技術の安全対策ができる」「患者・家族が納得できる説明を行い、同意を得る」「規定に沿って適切に医療機器・器具を取り扱う」等があげられた。医療安全教育の研修内容58項目の到達状況として4段階評定で3点以上の項目は[インシデントレポート」「組織としての報告システム」「褥瘡管理技術の危険性と安全対策」の3項目のみであった。看護職員の医療安全教育は到達目標を設定し様々な項目に関して実施していた。しかし、医療安全教育の研修内容の到達度は全般的に低い傾向を示した。医療安全管理者は看護職員全体の到達度を高めることに苦慮していることが示唆された。
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Research Products
(2 results)