2013 Fiscal Year Research-status Report
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24593198
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Research Institution | Ehime University |
Principal Investigator |
乗松 貞子 愛媛大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80208404)
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Keywords | 入眠効果 / アロマ足浴 |
Research Abstract |
看護ケアである足浴に注目し、鎮静・リラクセーション効果があるといわれているラベンダー精油を滴下した40℃の温湯で両足部の足浴(以下、アロマ浴と略)を行った場合の入眠効果について、生理・心理的指標を用いて、さら湯における足浴(以下、さら湯浴)との比較において明らかにする研究に取り組んでいる。測定指標は、生理学的指標として、脳波、心電図、深部体温、心理的指標として、OSA睡眠調査表、Visual Analog Scalによる熟睡感、心地よさを用いている。実験の手順は、ベッドを30度挙上した仰臥位姿勢で、両足部を外果まで浸漬する足浴を10分間実施、その後60分間の入眠許可とした。測定した脳波から入眠するまでにかかった睡眠潜時(脳波の視察にて)と睡眠総時間を算出、心電図から副交感神経活動のHigh Frequency(以下HF)、交感神経活動Low Frequency(以下LH)/HFを解析している。 24年度の女性を対象にして行った実験で得られたデータの分析を進めた結果、睡眠潜時、睡眠総時間の平均は、それぞれアロマ浴530.7秒、2048.5分、さら湯浴283.3秒、1783分であったが、統計的な有意な差は認められなかった。24年度のデータ分析はほぼ終了し、さら湯浴、アロマ浴ともに生理・心理データに統計的な有意な差はみられなかった。しかし、分析可能データが6例となったため一般化は難しい。 25年度は男性15名を対象にして、24年度と同様の実験を実施した。現在データ分析中であるが、睡眠潜時の平均は、アロマ浴6秒52、さら湯浴5秒04、で女性に比べて短い状況が明らかになった。しかし、両条件で有意差はなく、精油の有無には無関係であった。睡眠状況にも有意差はみられなかった。心地よさについては、アロマ浴の方が有意に高くなっていた。男性、女性ともにデータには個人的なバラツキが多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
実験により収集したデータの、特に脳波と自律神経系活動のHF、LF/HFの解析に時間を要している。足浴後のデータについては、10分毎の分析を追加したためそれに伴って深部温も再分析したため、時間を要した。また、対象者のデータが個人によってバラツキが大きいため、分析対象データの選択に苦慮を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
25年度の男性を対象にした実験データの分析と統計処理、また、24年度女性データ分析結果の再確認。足浴後データの10分毎の分析の追加。24年度の実験の成果は学会発表にエントリー中である。25年度の男性のデータについても成果をまとめ26年度中に学会発表へのエントリーを予定している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度の実験が12月に終了したばかりで、今後も分析が必要であるため。また26年度は研究成果の学会発表を2つ予定している。 さらにデータ分析を進めるための人件費やデータ保存のためのUSB、印刷用インクなどの消耗品の購入、学会発表のためのポスター作成や旅費に使用する予定である。
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