2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593199
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原田 博子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (40579421)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長家 智子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (70207976)
道面 千恵子 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80363357)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 薬剤等の管理 / 医療事故 / 看護師教育 |
Research Abstract |
科学研究費申請審査許可が出たのち、7月上旬に九州大学倫理審査委員会に提出し、研究の許可が下りたのが、10月18日であった。その後、新人看護師を対象に行われている「薬剤等の管理」に関する教育内容・方法について、全国の国公立、県立、市立病院300施設にアンケート調査を実施した。その結果、同意を得られた126病院より回答があった。目標は150施設であったため、目標の84%に到達できた。現在は集計が済み、分析中である。調査では、アンケート項目に興味を持っていただいた病院から直接理想的な薬剤管理に関する方法について教えてほしいなど、本研究に関する施設側の関心が高いことが伺えた。 さらに、薬剤に関する教育内容について看護師・薬剤師・医師を対象に10施設にインタビュー調査に行く予定であったが、3月末9施設の病院から同意を得て実施した。病院の機能では、大学病院3施設、急性期の市民病院2施設、急性期の国立病院1施設、回復期のリハビリ病院1施設、県立の精神病院1施設、市立のこども病院1施設である。インタビュー調査協力を得た人数は、20人であった。看護師が10人、薬剤師、5人医師が5人であった。ICレコーダーにて録音した逐語録のテープ起こしを実施し、さらに、インタビューメモを参考に分析するためのデータベースづくりまでを行った。インタビューにより、薬剤師からは特にインタビューの内容に基づいて自分の所属病院でも話し合いを持つべきだったという意見があった。また、インタビュー調査対象が、公立病院であったためか、病棟に薬剤師が配置されておりその事による効果がどの施設にもあることがインタビューから理解出来た。ただし、予定していた新人教育実践場面の録画は、調査した時期が年末や年度末になったため教育の時期とずれて実施できなかった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
科研費事業の申請許可が下りて、再度研究目的、方法等の詳細を作成し直し、倫理審査委員会の書類を提出するまでに3ヶ月を要した。さらに、倫理審査委員会からの許可が降りるのがそれから3ヶ月要したため、研究開始まで半年かかり年度の後半から実施したため教育実践場面の撮影タイミングに合わず出来なかった計画もある。しかし、技術補佐員を雇用し、研究分担者とともに情報収集しながらアンケート調査が配付した300施設の内、42%と高率な回収率であり目標の8割を到達することができた。 さらに、インタビュー調査には、広島県や沖縄県などの遠隔地からも協力をしていただくことができた。また、研究方法のなかでは予測していなかったが、精神・小児・急性期・慢性期と病院の機能に幅広いインタビューが可能となった。また、職種については、医師や薬剤師については、業務の都合上忙しい時期と重なり全施設からの協力は得られなかったが、インタビュー内容を幅広い視点で得ることが出来た。そのため、今後の研究に対し、大きな示唆を得て次の段階に進むことができると考えている。以上のことから平成24年度の研究はほぼ、順調に進展したと自己評価している。さらに、沖縄にインタビューに出向いた際、同じ大学の敷地内にシュミレーション教育センターを持ち、そちらと提携して実際に教育に取り組んでいる先進的な看護学校も訪問することができ予定してた以上の成果を得ることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度は、公開されている薬剤の事故事例を教育的な視点で分析する予定にしている。そのためには、まず分析事例を情報収集した後、教育的な視点から分析できる事例を選択する。さらに、分析は、今後薬剤の医療安全に関係している医師・薬剤師・看護師に協力を得て実施する予定としている。さらに、最終年度の平成26年度教育プログラムの構築のために、アメリカの看護大学で実施されている教育カリキュラムやアメリカの病院での教育プログラムやその取り組みなどの情報についても情報を得る予定にしている。アメリカでの実際の教育内容について視察する必要があれば、来年度26年度の予定としたい。さらに、現在分析途中である24年度のアンケート調査の分析やインタビュー調査の分析を続けて、学会での発表の準備を実施する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
来年度は、旅費が30万円、人件費を50万円計80万円を予定している。人件費については、事故事例の収集や分析の補助をする技術補佐員の人件費に使用する予定にしている。旅費については、学会での発表が出来れば、その旅費として使用する予定である。
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