2012 Fiscal Year Research-status Report
新卒看護師のレジリエンスを向上するための教育支援に関する研究
Project/Area Number |
24593200
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
村田 尚恵 佐賀大学, 医学部, 講師 (70588706)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | レジリエンス / 新卒看護師 / 教育支援 / 職業性ストレス / 職務満足度 |
Research Abstract |
新卒看護師のストレス反応は強く、看護管理者は離職防止や定着促進のための効果的な教育支援を探求している。本研究は、新卒看護師が職業性ストレスを乗り越えるために、レジリエンスを向上する教育支援について考案することを目的としている。 研究初年度である本年度は、看護基礎教育を終了して医療機関にはじめて入職した新卒看護師を対象に、レジリエンス、職業性ストレス、離職意向、職務満足感の入職後1年の推移と、それらの関連を明らかにすることを目的とした、自記式質問紙による縦断的調査を実施した。調査協力施設として承諾が得られた施設は、病床数400床以上の総合病院の3病院である。調査時期は入職して3か月後、6か月後、12か月とした。倫理的配慮については、研究代表者の所属する大学の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。 入職して3か月後の調査では、看護師レジリエンス尺度得点の高い新卒看護師に、ストレス反応、離職意向が低く、職務満足感が高い傾向がみられた。現在、最後の調査時期に配布した質問紙の回収が終了し、今後は1年間の推移について分析作業に入る予定である。 次年度は、本年度の自記式質問紙調査後に、さらに面接調査への協力の同意が得られた対象者について、入職して1年間を振り返ってもらいストレス状況の受け止めや乗り越えるための行動および職務経験などを面接内容とした半構成的面接を実施する予定である。また、データを増やし信頼性を高めるために、2013年度も同様の調査をしていく予定であり、研究協力施設の承諾を受けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度である本年度は、看護基礎教育を終了して医療機関にはじめて入職した新卒看護師を対象に、レジリエンス、職業性ストレス、離職意向、職務満足感の入職後1年の推移と、それらの関連を明らかにすることを目的とした自記式質問紙による縦断的調査を実施することである。 調査は、研究代表者の所属する大学の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。現在、最後の調査時期に配布した質問紙の回収が終了し、今後分析作業に入る予定である。 研究の進捗は順調であったが、3時点すべての調査に参加した対象者数が想定より少なかったため、達成度としてはおおむね順調に進展しているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、本年度の自記式質問紙調査後に、さらに面接調査への協力の同意が得られた対象者について、入職して1年間を振り返ってもらいストレス状況の受け止めや乗り越えるための行動および職務経験などを面接内容とした半構成的面接を実施する予定である。 本年度に実施した縦断的調査は、研究対象者へ3か月後、6か月後、12か月と3時点での調査であったが、3時点すべての調査に参加した対象者数が想定より少なかった。今後は、信頼性を高めるために、すべての調査時期に参加する対象者数を増やすことが課題と考えている。今後は、質問紙の回収方法を再検討し、2013年度も同様の調査をしていく予定であり、すでに研究協力施設の承諾を受けている。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
本年度は、2回目調査までのデータ入力について研究代表者が実施したため、研究協力者への謝金が発生していない。2013年度は、2012年度の3回目のデータ入力と合わせ、次年度も同様の縦断的調査を実施するため、対象者へ質問紙配布や研究協力施設との調整会議に関する旅費、データ入力や資料整理等の研究協力者への謝金が必要となる。また、次年度はインタビューによる質的研究を実施するので、調査対象施設への旅費と録音や分析に必要な消耗品およびインタビュー内容を逐語録にする研究協力者への謝金が必要である。
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