2014 Fiscal Year Annual Research Report
開発途上国における多施設参画型院内感染対策ネットワークシステムの構築
Project/Area Number |
24593203
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
垣花 シゲ 琉球大学, 医学部, 教授 (50274890)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
久田 友治 琉球大学, 医学部附属病院, 准教授 (60178001)
眞榮城 千夏子 琉球大学, 医学部, 講師 (70295319)
平安名 由美子 琉球大学, 医学部, 助教 (30639521)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護教育学 / 国際看護 / 感染看護 / 開発途上国 / ネットワークシステム |
Outline of Annual Research Achievements |
研究実績の概要 本課題の目的はラオスの3基幹病院医療従事者がネットワークシステムを介した協働により、感染情報と感染対策を共有し、効果的に感染対策を実施することをめざしたラオス基幹病院間ネットワークシステムの構築である。ワークショップは、ネットワークシステム構築の意義を再確認する重要なステップと位置づけた。初年度は、ネットワークシステムの基礎体制を構築した。そのために、ラオス国保健省の公衆衛生担当部署、院内感染担当部署、基幹病院の感染対策担当者、国立疫学検査センターの細菌部門スタッフによる会議を開催し、それぞれの組織がネットワークシステムに参加することを確認した。その後、次年度に開催するワークショップのねらい、内容、パネラ―の推薦を行った。2年目は、ワークショップを3基幹病院で実施した。多くの参加者があり、講演者の発表に対して活発なディスカッションが行われ、医療従事者の意識が高まっていることが示唆された。最終年度の本年度は、ネットワークシステムの構築とワークショップの影響の評価を行った。院内感染対策の現状調査として、評価表を作成して病院内を実際に訪問観察した。初年度に比して感染対策の意識の高まりが見られており、各施設内でワークショップ後の研修が実施されていた。訪問観察結果では、病棟および処置室内のゾーニングが適切に行われており、物品の整理整頓が劇的に改善されていた。3施設ともに病院内の感染対策委員会の責任者が常置され、病院職員への啓発活動が実施されていた。感染対策組織が置かれ、定期的に会議が開催されるようになっていた。チェックリストを用いて院内感染対策に必要な項目を観察し評価した。ほとんどの項目においてB~Aの評価であったが、ごみの分別については努力を要する項目があり今後の課題である。
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Research Products
(2 results)