2012 Fiscal Year Research-status Report
日尼比の看護学生および看護師の職業的アイデンティティ構築に関する国際比較研究
Project/Area Number |
24593205
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Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
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Research Institution | Nayoro City University |
Principal Investigator |
高橋 美和 名寄市立大学, 保健福祉学部, 准教授 (40322903)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 国際情報交換 / フィリピン / インドネシア |
Research Abstract |
本研究は、日本とインドネシア、フィリピン間における経済連携協定(EPA)の合意に基づき、将来、インドネシア人、フィリピン人の外国人看護師が日本の医療現場に就労し、同僚として日本人看護師と共に働く可能性が考えられる。その際、職業的アイデンティティの差異、低下による様々な弊害を避けるため、看護師としての職業的アイデンティティを同じ程度確立していく必要があると考える。そこで、本研究は、受け入れ国となる日本人と送出国であるインドネシア人、フィリピン人看護師の職業的アイデンティティの実態を明らかにする。また、看護師としての職業的アイデンティティは、看護学生の時から発達、確立するため、それぞれの国の看護学生の職業的アイデンティティの発達、確立過程に差異があるかを比較し検討することを目的とした。 平成24年度は、調査予定機関の担当者との連絡、調整を重ね、平成25年3月にフィリピンへ渡航し看護学生、看護師の調査を実施した。現在、そのデータを分析中であり、今後、日本国際保健医療学会、日本看護科学学会、日本看護研究学会、日本看護学教育学会等で発表予定である。インドネシアについては、8~9月に渡航、調査に向け、現在、調整中である。今後、インドネシア、フィリピンの両国とスムーズに調査を進められるよう、調査機関とのネットワーク構築、連携強化を図っている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究初年度である平成24年度は、海外の調査機関との研究、調査の理解と協力への啓蒙とネットワーク構築、連携を図った。これまで調査予定機関の担当者との連絡、調整を重ね、3月にはフィリピンに渡航し、看護学生、看護師を対象に調査を実施した。得られたデータ分析から、質問票の信頼性・妥当性の検証と共に質問票の検討、必要時、修正をし、本調査へと進める準備とする。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、インドネシア、フィリピンの両国とスムーズに調査を進められるよう調査機関とのネットワーク構築、連携強化を図る。特に、フィリピンにおける調査は実施済みのためインドネシアとの連携強化を優先的に行う。インドネシアについては、8~9月に渡航、調査に向け調整中である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
海外へ渡航し調査を実施したのが年度末であったため、その成果発表のための旅費が年度内に執行不可能であった。次年度の研究費の使用計画は、主として本年度で得られたデータを分析し、その成果発表のための国内や国外旅費、また、海外調査のための国外旅費に充当する予定である。
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