2014 Fiscal Year Annual Research Report
仮想頸部内視鏡を用いた嚥下メカニズム教育システムの構築
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24593213
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Research Institution | Gunma Prefectural College of Health Sciences |
Principal Investigator |
小倉 敏裕 群馬県立県民健康科学大学, 診療放射線学部, 教授 (40369369)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
土井 一浩 群馬県立県民健康科学大学, 看護学部, 講師 (70381308)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護教育学 |
Outline of Annual Research Achievements |
背景として、誤嚥性肺炎は誤嚥を契機として発生し、誤嚥に対する適切な対応を迅速に実施できるか否かは患者の生死にも関わる。そのため、看護学生には誤嚥の発症メカニズムを正確に理解、習熟させる必要がある。頸部深部領域は口から直接観察できないため、立体的に頸部における各臓器の位置関係や動きに関して理解させる教育システムを構築することを目的とした。実際には、CTデータを用い、口腔、咽頭、喉頭内部を仮想内視鏡画像によりリアルタイムに観察できるシステムを作成した。同時に、頸部の解剖学的位置、作用が明らかになるよう三次元画像を構築し、非侵襲的に看護学生が実践に近い状態で、嚥下機能のメカニズムを習得できるようにした。そして、モデル人形を用いた嚥下作用の学習と,本教育システムを用い,単独または併用した場合の教育効果を調査した。 研究成果としては任意の喉頭蓋や食道、気管などの断面画像を観察を行ったり、食物の通り道を管腔内から観察できるシステムを構築した結果、視覚的かつ非侵襲的に嚥下メカニズムを理解させることができるようになった。特に、頭頸部のモデル人形を用いながら、バーチャルエンドスコピー画像及び頸部三次元構築画像を併用すると、学生の理解度が上がり、看護学生が実践に近い状態で、積極的に学習できるようになった。主な発表原稿としては、小倉敏裕:バーチャルエドュケーション, 画像通信,37巻2号,89-90,(2014)があり、主な学会発表としては小倉敏裕,土井一浩:仮想頸部内視鏡を用いた嚥下メカニズム教育システムの構築, 第1回看護理工学会学術集会(東京),平成24年10月、小倉敏裕,土井一浩,石田悠葵,佐藤 充:看護分野におけるモーションセンサを用いた情報システム入力装置の試作,第2回看護理工学会学術集会(豊中)平成25年10月,および小倉敏裕:バーチャルエドュケーション,42回日本放射線技術学会秋季学術大会(札幌)平成25年10月などがある。
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Research Products
(6 results)