2012 Fiscal Year Research-status Report
臨床看護師の倫理実践能力を向上させる看護倫理教育プログラムの開発
| Project/Area Number |
24593218
|
|---|
| Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
| Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
|---|
Principal Investigator |
白鳥 孝子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (90331389)
|
|---|
| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 千登勢 山梨県立大学, 看護学部, 講師 (40461157)
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
浅井 美千代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (20212467)
三枝 香代子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80248864)
阿部 恭子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (00400820)
田口 智恵美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (80555300)
広瀬 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
大内 美穂子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30614507)
|
|---|
| Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
| Keywords | 看護倫理 / 教育プログラム / 現任教育 |
|---|
| Research Abstract |
本研究の目的は、臨床看護師の倫理実践能力を総合的に育成する看護倫理教育プログラムを開発することである。平成24年度は、以下のことについて実施した。
１．医療現場におけるインフォームドコンセント（以下、IC）をテーマにICの歴史的変遷や目的を概観し、看護師の倫理的責務について考察を行った。看護行為は医師の判断や医師との共同を要する場合があるため、看護の専門性が曖昧になりやすく、このことが患者の意思決定や看護ケアにおけるICに対する看護師の責務に影響を与えていることから、臨床現場における看護倫理教育の重要性を指摘した。
２．心臓カテーテル法を受けるために入院した患者の退院までの看護において、ICに関する看護師の認識について明らかにした。12名の看護師に半構成的面接を行い質的帰納的に分析した結果、治療や看護ケアのICに関する看護師の認識には相違がみられ、看護師への倫理教育の重要性が示唆された。
３．臨床現場における看護師の倫理実践能力及び倫理教育に関する国内外の文献の検討を行った。臨床現場で行われている研究は、基礎看護教育における看護倫理の知識の定着や活用、新人看護師への看護倫理教育の評価他であったが、知識の定着や活用は低い傾向があり、また倫理内容による差が大きくみられた。感受性や内省面の教育方法としては事例検討の効果が高いことが示された。
４．１．２．３．の結果から、倫理的実践能力に必要な知識面・知覚面・内省面・行動面・資質面の５要素のうち、知識面・内省面・資質面を測定する調査票を作成し、妥当性を検討中である。
|
| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討に時間を要したため、調査票の検討に時間がかかっている。研究者間での検討後、有識者へ依頼し、妥当性の確保に努める。
|
| Strategy for Future Research Activity |
今年度は、調査票の妥当性・信頼性の検討終了後、プレテストを実施。調査票の修正後に本調査を実施する。研究結果は、学会発表及び学会誌に論文として投稿する。
この分析結果をもとに、次年度、教育プログラム案を作成し、作成した教育プログラム案を、有識者及び病院管理者(師長)を交えて検討し、妥当性・実現可能性について検討し修正を行う。その後に報告書を作成し、冊子にする。
|
| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査票作成の際の有識者への謝礼、調査票印刷、郵送代、研究協力者への謝礼、データ入力などの人件費、データ分析のためのPC・統計処理ソフト・文具等の購入、学会参加費、文献取り寄せ費などの使用を予定している。その他に共同研究者会議費が必要である。
|
Research Products
(2 results)
