2014 Fiscal Year Annual Research Report
臨床看護師の倫理実践能力を向上させる看護倫理教育プログラムの開発
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24593218
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Research Institution | Seitoku University |
Principal Investigator |
白鳥 孝子 聖徳大学, 看護学部, 准教授 (90331389)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉澤 千登勢 山梨県立大学, 看護学部, 准教授 (40461157)
佐藤 まゆみ 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 教授 (10251191)
浅井 美千代 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (20212467)
三枝 香代子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (80248864)
阿部 恭子 千葉大学, 看護学研究科, 准教授 (00400820) [Withdrawn]
田口 智恵美 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 講師 (80555300)
塩原 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
大内 美穂子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (30614507)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 看護倫理 / 教育プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、臨床看護師の倫理実践能力を総合的に育成する看護倫理教育プログラムを開発することである。 今年度は倫理実践能力に必要な知識・知覚・内省・資質・行動を測定する質問項目及び属性による基礎調査を実施し、この結果をもとに看護倫理教育プログラムの開発を行った。 特定機能病院に勤務し看護職としての勤務経験が5年以下で、病棟・ICU/CCU・手術室のいずれかに勤務する者を研究対象とした。全国23病院1335名の看護職に調査票を配布し、611の回答が得られ、有効回答500であった。分析方法は、相関分析及び重回帰分析を行った。 知識・知覚・内省・資質・行動の5項目はそれぞれに正の相関があり、5項目の能力向上が倫理実践能力の向上につながることが明らかになった。また、基礎教育機関における看護倫理受講科目と知識・行動に正の相関があり、臨床経験年数と知識に負の相関がみられたことから、基礎教育機関における倫理教育及び卒後教育における継続的な倫理教育の重要性が示唆された。また、倫理的な行動をとる際に障害となるもの(複数回答)として、「自己判断の自信のなさ」「経験の少なさ」が上位で、「業務量の多さ」「医師との関係」「家族との関係」「患者との関係」を上回っており、臨床経験5年以下の看護職に対する倫理教育として、自己判断に自信がもてるような教育及び倫理的な問題に対して判断する際に相談できるようなシステム作りの必要性が示唆された。 以上の結果をもとに、臨床看護師の倫理実践能力を総合的に育成するプログラムを開発した。今後、この教育プログラムを検証していく予定である。
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