2014 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24593220
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
塚越 みどり 横浜市立大学, 医学部, 准教授 (60405016)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
船越 健悟 横浜市立大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60291572)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 温罨法 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまで、60度の蒸しタオルを用いた背部温罨法によって指尖、足趾の皮膚温が上昇することについては本研究で明らかにすることができた。 末梢の皮膚温上昇が確認できたため、本年度は、昨年度より継続して背部温罨法前後に超音波画像診断装置で背部の筋の厚さを測定した。成人健常者数名の症例では、温罨法前後に筋の厚さは変化していた。しかし、症例数を重ねて温罨法前後の筋の厚さを比較すると、本研究で計画した10分間の温罨法後の筋の厚さの変化は少なかった。このため、温罨法の時間を再検討して追加実験を行っている。現在、実験結果の分析中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行研究では40℃30分間で筋血流量の増加がみられたとの報告があり、われわれの行う50-60℃、10分間の温罨法でも筋の血流が増加し、筋の硬さが減少することで筋の厚さも変化すると考えた。しかし、実際には10分間の温罨法では皮膚血流は増加するが、背部の筋の厚さの変化は少なく、温罨法の時間を検討し、追加実験を行う必要性が生じ、予定した期間よりもさらに期間が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
現在、進めている温罨法前後の筋の厚さに関するデータ解析に関する諸費用を昨年度内に処理することができず、繰越金が生じた。 本研究費で購入した加重機能つきの超音波画像診断装置よりも精度の高い超音波画像診断装置の使用料に繰越金を使用し、平均的な成人の背部の筋の厚さを測定し、温罨法前の基礎データを作成することが必要である。 それによって温罨法の作用機序モデルが筋についても明らかになる。
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Causes of Carryover |
安静時の背部の筋の厚さを高精度の超音波画像診断装置で測定する予定である
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
高精度の超音波画像診断装置で測定する予定であり、装置の使用料が必要となった。
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