2015 Fiscal Year Annual Research Report
口腔の不使用性シンドロームに対する看護介入プログラムの構築
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24593221
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Research Institution | Kanagawa University of Human Services |
Principal Investigator |
大石 朋子 (大塚朋子) 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (40413257)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水戸 優子 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (70260776)
グライナー 智恵子 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (20305270)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 口腔機能リハビリテーション / 多職種連携 / 口腔ケア |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、病院で口腔機能リハビリテーションを実施している医療従事者に対する質問紙調査、および、これまでの研究成果を踏まえた看護介入プログラム(案)の作成を行った。質問紙調査の結果から、口腔リハビリテーションにを行っているチームの中心的なメンバーは看護師であり、専門職同士の調整や、主治医、患者との調整をすることの必要性が示唆された。また、そのリハビリテーションを積極的に推進していくためにも、看護師自身が機能的口腔ケアを習得するためのプログラムが重要であると考える。 1)医療従事者を対象とした口腔機能リハビリテーションに対するチームとしての取り組み 口腔リハビリテーションを実施しているチームのある病院の医療者を対象に、無記名自記式の質問紙を配布した。1530通配布し、259件(回収率16.9%)の回答があった。そのリハビリテーションを実施するチームで最も多いのはNST 112名(43.2%)、次に摂食嚥下リハビリテーションチーム88名(34.0%)であり、参加している職種は、看護師78.4%、医師71.0%、言語聴覚士67.2%、栄養士65.6%であった。摂食機能療法開始の判断基準を有しているのは、108件(41.7%)、摂食機能訓練のプロトコールは100件(38.6%)、経管栄養開始の判断基準では、76件(29.3%)と半数に至らなかった。対象者に、摂食機能療法において経口摂取、または直接訓練を開始することに影響を与える意向の1番に強い者は、主治医123名(47.5%)、患者90名(34.7%)、家族15名(5.8%)の順であった。 2)看護師を対象とした口腔ケアプログラム(案)の作成 口腔の構造と解剖をはじめとした機能の理解、口腔機能の廃用を予防するケアの方法と適応、多職種連携をするための方略で内容を構成した。
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