2012 Fiscal Year Research-status Report
新卒看護師の先輩看護師、指導者看護師及び看護管理職のアサ―ティブになれない状況
Project/Area Number |
24593222
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Scientific Research (C)
|
Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, その他の研究科, 教授 (20299879)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丸山 昭子 埼玉医科大学, 保健医療学部, 准教授 (20338015)
吾妻 知美 甲南女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (90295387)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | アサーティブネス / プリセプター |
Research Abstract |
プリセプターを対象に3回の質問紙調査を実施した。第1回目の調査結果を日本科学学会で発表予定 抄録を添付する。 【目的】本研究では、プリセプターが新卒看護師に対して職務上アサーティブネスになれない状況のうち「言いたかったけれど言えなかった、断りたかったけれど断れなかった状況」を明らかにした。 【方法】対象は2012年10月、A県看護協会主催新卒看護師研修会に参加した52名のプリセプターで、自記式質問紙調査を実施した。質問内容は、アサーティブネスの定義を説明した上で「過去1年間に職場で新卒看護師に対しアサーティブにしたかったけれども出来なかった経験」として「言いたかったけれど言えなかった、断りたかったけれど断れなかった」状況とその理由を尋ねた。分析方法は、回答記述をKrippendorff, K.(1980)の内容分析の技法を参考に文脈を重視しながら、対象者の言語メッセージを分類した。記述された状況の類似性によってカテゴリー化を行った。本研究に関して長野県看護大学の倫理審査を受けた。 【結果】1.有効回答数は42人で、平均年齢は33.3歳で、アサーティブになれなかった状況は次の7カテゴリーに分類された。1.看護実践2.依存的な態度3.緊張感の欠如4.言葉づかい5.課題の提出6.身だしなみ7.性格。理由は、1関係性を重視した2.あきらめ3.新卒看護師が離職してしまう不安4責任転嫁5.新卒看護師への配慮6.役割意識7.その他であった。 【考察】プリセプターは、指導上必要なことでも言えないでいた。また、新卒看護師との関係が重要であると考え、自分の関係性がうまくいかないことで新卒看護師が退職してしまうことを危惧していた。アサーティブな自己表現ができるとバーンアウトリスクが減ることが明らかになっており、今後新卒看護師とその指導者双方への効果的なアサーティブネストレーニングが望まれる。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本研究は、看護師、プリセプター、看護管理職のアサーティブになれない状況を明らかにすることを目的とした。調査は、一部を除きほぼ終了した。収集したデータは1回分を入力、解析したので、学会発表を行う予定
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度は、収集したデータすべてを入力、解析する予定。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今後、収集したデータを看護師、プリセプター、看護管理職に分けて解析する予定であるが、プリセプターの解析結果を海外で学会発表を行う予定。
|