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2012 Fiscal Year Research-status Report

バーチャルコミュニケーションシステムを応用したコミュニケーション教育支援システム

Research Project

Project/Area Number 24593234
Research Category

Grant-in-Aid for Scientific Research (C)

Research InstitutionOkayama Prefectural University

Principal Investigator

高林 範子  岡山県立大学, 保健福祉学部, 助教 (30551816)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywords国際情報交換
Research Abstract

本研究の目的は,身体的バーチャルコミュニケーションシステムを応用し,患者と看護学生のVirtual Actor(VA)を組み入れた仮想病室の構築とその仮想病室でのVAを介したロールプレイングを実施し,コミュニケーション教育支援システムの活用可能性を検証することである.
第1段階として,仮想病室および患者と看護学生のVAを構築し,身体的バーチャルコミュニケーションシステムに実装させた.仮想病室は実在の病院を参考に製作した.患者のVAは,青年期,壮年期,老年期の患者を想定し,病衣を着用した3パターン製作した.看護学生のVAは,実習に使用するユニフォームを着用したものを製作した.システム画面は1人称と3人称視点を採用した.2つの視点を使い分けることで,相互のインタラクションをリアルタイムに観察でき,相手の動きだけでなく,自己の動きや相互のやり取りを客観的に捉えられると考えた.
第2段階として,仮想病室での患者と看護学生のVAを介した学生同士のロールプイングを実施しセッション終了後にアンケート調査を行った.被験者はA大学看護学科1年生5組10名であった.アンケート項目は6項目で構成され,それぞれ対面での学生同士のロールプレイングを基準に,7段階のリッカート方式で評定した.自由記述欄にセッション中に気づいたことを全て記入してもらった.結果はVAを用いた場合6項目中4項目「役になりきれた」「役の気持ちになりきれた」「対話しやすさ」「このシステムを使用したい」において看護学生役、患者役ともに肯定的に評価された.自由記述でも「キャラクタを介してコミュニケーションをとった方が役になりきれる感じがあった」などがあり,このシステムが患者体験を行え,役になりきることが可能なシステムであることが確認できた.
今後の課題として,VAの表情や視線などの表現性の指摘に対するシステムの改善が必要である.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

本研究の目的の一つである身体的バーチャルコミュニケーションシステムを応用した患者と看護学生のVirtual Actor(VA)を組み入れた仮想病室のベースは構築できたといえる.今後は,男性版のVAの製作等を進め,キャラクタ選択のバリエーションを増やすと共に,表情や視線の表現性に関する指摘に対するシステムの改良を進めて行く.
二つ目の目的である開発システムについての活用可能性の検証についても,学生からは肯定的な評価が得られた.今後は,患者役の専門家である模擬患者の方にもシステム評価実験に参加してもらい,更に検証を進めて行く.

Strategy for Future Research Activity

本研究課題の今後の推進方策3事項を以下に示す.
1.平成24年度の研究成果の一部を日本看護研究学会第39回学術集会(秋田県)で発表する.更に日本人間工学会誌への論文投稿を進める.
2.開発システムについては,男性版のVAの製作等を進め,キャラクタ選択のバリエーションを増やすと共に,表情や視線の表現性に関する指摘に対するシステムの改良を進めて行く.自然な視線の動きに関しては、既に開発しているものがありそれをシステムに組み入れる.表情変化については,Kinectを使って画像処理し,実体の表現をストレートにVAに反映,変換できるシステム開発に取り組む.
3.開発システムの活用可能性の検証については,学生からは肯定的な評価が得られた.今後は,患者役の専門家である模擬患者の方にもシステム評価実験に参加してもらい,更に検証を進めて行く.また,アンケート調査項目の1つに緊張したかを問う項目があり、結果は中間に位置し,偏差に大きなばらつきがあった.個人差が大きく影響していることが推察されたが,緊張度に関しては,システムの有効性を測るための一つの指標となり得るので,今後は主観的な評価だけでなく,客観的な評価も取り入れた評価実験を進めて行く.

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本研究課題の今後の推進方策3事項に合わせた研究費の使用計画を以下に示す.
1.平成24年度の研究成果発表及び研究に関する情報収集の為の学会参加費及び旅費に使用する.
2.開発システムの改良の為の機材[Kinectなど]の購入に使用する.
3.開発システムの活用可能性の検証のための模擬患者・学生被験者および実験補助員の謝金に使用する.また,緊張度測定の為に生体情報測定用機材(加速度脈波器,HRV分析ソフトなど)の購入に使用する.

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] 仮想病室でのアバタを介した看護コミュニケーション教育支援システムの開発2013

    • Author(s)
      高林範子
    • Organizer
      第39回日本看護研究学会学術集会
    • Place of Presentation
      秋田県
    • Year and Date
      20130822-20130823

URL: 

Published: 2014-07-24  

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