2013 Fiscal Year Research-status Report
新人看護師の離職とストレス対処能力（ＳＯＣ）に関する研究
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24593237
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| Research Institution | National Defense Medical College |
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Principal Investigator |
山住 康恵 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科進学課程, 講師 (30553052)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
安酸 史子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科進学課程, 教授 (10254559)
北川 明 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 医学教育部医学科進学課程, 准教授 (20382377)
生駒 千恵 福岡県立大学, 看護学部, 助教 (60584779)
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| Keywords | 新人看護師 / 離職 / SOC |
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| Research Abstract |
平成25年度は、離職願望、SOC（ストレス対処能力）、GHQ（精神健康度）の推移と関連等を調査することを目的とし、質問紙調査を実施した。質問紙調査は、二段無作為抽出法にて抽出された、15府県の450施設のうち同意の得られた53施設の556名の新人看護師を対象に縦断的に実施した。
556名中168名から質問紙を回収した（回収率30.2％）。対象者の平均年齢は25.01±6.78歳で、最年長が58歳、最年少が20歳であった。性別は男性が11％、女性が89％で、基礎教育課程は4年制大卒が21.0％、3年制専門学校卒が58.7％、その他が20.3％であった。
看護師を辞めたいと思ったことが「よくある」「ときどきある」が40.7％で、「全くない」「ほとんどない」が38.9％とほとんど差がなかった。病院を辞めたいと思ったことが「よくある」「ときどきある」は36.5％で、「全くない」「ほとんどない」が43.7％と、僅かながら看護師を辞めたいと思った比率の方が高かった。
SOCの平均値は51.69±10.52と一般成人を対象とした先行研究の結果（57±13）よりも低い値となった。 さらに、GHQの平均値は17.69±6.49で、一般成人を対象とした先行研究の結果（20.3±6.2）よりも低かったことから、調査時点での対象者のストレス対処能力及び精神健康度が低かったと考えられる。
看護師を辞めたい群と辞めたくない群のｔ検定では、SOC、GHQ、レジリエンスで有意差があり、コーピング方略では、「積極的問題解決」「他者を巻き込んだ情動発散」で有意差が見られた。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成25年度は縦断調査により離職願望、SOC、GHQの推移及び、離職願望、SOC、GHQとの関連を明らかにすることを目的に二段無作為抽出法による縦断調査（調査用紙を3回配布）を実施した。現在、第3回目の調査用紙の回収中で、第1回目、第2回目の分析を行っていることから、おおむね計画通りに進展していると思われる。
さらに、平成24年度の調査結果を平成25年度に分析し、平成25年8月の日本看護学教育学会第23回学術集会（仙台市）、11月の第17回世界看護研究学会学術集会（スペイン）、12月の第33回日本看護科学学会学術集会（大阪市）で発表し、広く世間に向けた好評も行えていると考える。
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| Strategy for Future Research Activity |
平成25年度の質問紙調査の結果から、新人看護師の就職後のSOCの推移と、SOCと因果関係のある要因を明らかにする。さらに、離職に至った要因と離職を思いとどまった要因についてインタビュー調査を実施する予定である。
平成24年度の調査結果は、7月にThe 25th International Nursing Research Congress（香港）で発表予定であり、平成25年度の縦断調査の結果は、12月の第34回日本看護科学学会学術集会（名古屋市）に於いて発表予定である。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
アンケート調査を実施したが、調査の同意を得られた対象病院が少なく、調査対象者が当初計画よりも少なくなり、郵送料金が計画よりも少額となったため。
アンケート調査対象者でインタビュー調査に同意した対象者にインタビューを実施する。インタビューに係る旅費及び謝金に使用する予定である。
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