2013 Fiscal Year Research-status Report
臨床看護職者を対象とした統計リテラシー教育のためのポータルサイト構築
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24593238
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Research Institution | Oita University of Nursing and Health Sciences |
Principal Investigator |
佐伯 圭一郎 大分県立看護科学大学, 看護学部, 教授 (50215521)
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Keywords | 統計教育 / 統計リテラシー / 看護研究 |
Research Abstract |
ポータルサイトの基本設計を行い,ハードウェアおよび基本ソフトウェアについて仕様を確定した。決定した仕様に基づき,webサーバ一式を導入し,コンテンツ管理のための環境を構築した。動作検証やサイトテンプレートのデザイン検討を経て,2013年12月にサイトwww.kango-stat.jpとして仮公開を開始した。 平成25年度内では,サイト上のコンテンツとして,相談と回答を行うQ&Aのシステムの公開,過去に撮影された研究者代表者自身の講義録画を利用した自習コースの配信を開始した。また,利用者向けのプライバシーポリシーを整備するとともに,個人情報の不適切な書き込みやスパムに対応でき,管理者はコンテンツの追加・更新が容易となるコンテンツマネジメントシステムを整備できた。 並行して,地元看護協会の教育担当者やいくつかの病院の看護部長・教育担当者から,ポータルサイトによる統計リテラシー教育に関して,特にサイトのコンテンツの作成についての意見聴取を行うとともに,サイト構築の基礎情報とするための臨床看護職者を対象としたアンケートの計画について,主にサンプリング方法と調査項目について意見交換を行った。 臨床看護職を対象とした「統計リテラシーおよび看護研究経験と支援ニーズ等に関する郵送調査」については,当初計画のサンプリング方法では,介護老人保健施設や社会福祉施設,小規模な医療施設等に勤務する看護職をほとんどカバーできないことが判明した。そのため,県が把握する看護職が勤務するすべての施設のリストを利用して,施設単位での層化無作為抽出を行うこととし,修正した計画を確定した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
Webサーバの導入は計画通りに進行し,平成26年度に予定していたプロトタイプ公開を平成25年度末に前倒しで実施することができた点は順調であった。 しかし,臨床看護職を対象とした郵送調査が,主にサンプリング計画の変更のため,平成25年度内に実施できず,平成26年4月に調査を開始することになった点で,予定よりやや遅れていると評価する。 調査対象数は当初の予定から増やして,一般の看護職約1,500名,管理者約300名とすることができたが,調査結果の集計と評価およびサイトコンテンツへの反映が,6~7月となる見込みとなってしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
遅れて開始した郵送調査について,6月には分析と集計を完了し,得られた情報をサイト構築へ反映させるとともに,学会発表を行う。また,平成24年度の調査結果については,学術論文として投稿する。 秋より,ポータルサイトのコンテンツやデザイン,システムの使い勝手などに関して利用者からの意見をオンラインアンケートで収集することを開始する。 今年度末に,研究のまとめを整理し,構築したサイト上などで公開する。また,3年間の科研費による支援期間終了後も,サイトのコンテンツの充実や広報は継続的に実施し,長期的にサイトを運用できる様,webサーバやコンテンツの管理運用について調整を行う。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成25年度実施予定の郵送調査の実施が,平成26年4月へとずれ込んだため,郵送調査のための通信費・印刷費,調査データ入力等の人件費の執行が平成26年度にずれ込んだため。 遅れてはいるが,当初の平成25年度の計画と同様に郵送調査関連の費用として使用する。 施設数約300,対象個人約1,800の調査で,当初計画より大幅に対象数が増加しているが,サンプリング計画を施設単位での層化無作為抽出としたため,郵送調査の発送側の経費がやや抑えられたため,この予算で実施可能である。
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