2013 Fiscal Year Research-status Report
看護リハ職チーム生活支援による入院患者生活動作、認知症、業務負担、医療安全の研究
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24593246
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
田中 聡一 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (20272247)
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Keywords | 入院患者 / デイケア / リハビリテーション / 看護師 / 業務負担 / 軽減 |
Research Abstract |
入院中患者を、コントロール群、院内デイケア施行群、リハビリ施行群、院内デイケアとリハビリの併用群の3群に分類し、それぞれの群でのFIM(機能的自立度評価法)、MMSE(認知機能検査)、コグニスタット(認知機能検査)、NPI-NH(BPSD評価)、VASによる看護師業務負担を調査した。調査時期は、開始時、3週後、6週後の3ポイントである。本調査は前年度より継続調査しており、ほぼ目的症例数に達した。 今年度はデイケア施行群と、非施行群で比較解析したところ、デイケアを施行した群では、看護師の以下の事項が徐々に負担軽減に結びつくことがわかった。1)気が休まらない、2)怒りたくなる、3)イライラする、4)行動障害があり手がかかる、5)動作障害があり手がかかる、6)いつも頭から離れない、7)時間をとられて業務が進まない。一方、以下の項目では変化が見られなかった。1)受け入れられない、2)言っていることが伝わらない。 昨年度までで、院内デイケアとリハビリの併用群ではFIM(機能的自立度評価法)において、有意に移動能力低下を予防できることを見いだしているが、今後もリハビリ群、院内デイケア群、併用群それぞれに焦点をあて、比較解析することにより、日常生活動作、認知症、看護業務負担に関し詳細に項目を分けて量的解析を行い、根拠あるデータを提示できるようにしたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査作業はほぼ目標に達成したことと、ADL(日常生活動作能力)、看護業務負担で量的解析ができ、結論を報告できるレベルに達したこと。認知症周辺症状に対する効果も見通しがたった。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は入院患者の認知症中核症状に対する効果を解析する。多くのデータを得ることができたので、それ以外にも量的解析により種々の視点からの解析をすすめ、学会報告、学術誌で発表する。
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Research Products
(3 results)