2015 Fiscal Year Annual Research Report
肥満皮膚障害における薬理学的アプローチからの適正な与薬方法の確立
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24593252
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
赤瀬 智子 横浜市立大学, 医学部, 教授 (50276630)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長瀬 敬 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任講師 (00359613) [Withdrawn]
真田 弘美 東京大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (50143920)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 肥満 / 皮膚 / 与薬 / 薬理学 / スキンケア |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、肥満者の炎症性皮膚障害の予防および適正な与薬方法を確立することを目標とし、肥満による皮膚障害は減量により皮膚が正常化されるのか、また原因の1つである酸化ストレスについて抗酸化薬の全身や局所の与薬方法は適切なのか、効果的なのかを明らかにし、肥満による皮膚障害の予防および適正な看護ケアについて検討した。その結果、これまで、動物実験により肥満時の皮膚では、真皮の菲薄、膠原繊維の断裂、蛇行性の低下、線維密度の低下、炎症所見が認められた。減量時は表皮真皮層の形態には相違がなく、皮下脂肪層では肥大化脂肪細胞の減少、大小不同の形態学的変化や炎症状態は改善した。また、抗肥満効果と抗酸化効果を伏せもつ素材検討から、Kaempferia parviflora(KP) に着目した。局所投与を検討したが、その効果は真皮層内に留まり深部まで到達しない結果、局所療法だけでは効果は期待できないことが示唆された。また0.3%KPを経口投与したところ、肥満の皮膚障害に対し抗肥満効果、抗炎症効果が確認された。 本年度は、KPに含まれる成分にも着目しその効果を検討した。その結果、KPに含まれる特定の成分のみでなく、複数の含有成分によって効果を発揮した。KP効果のメカニズムについては、肥満による皮下脂肪層の肥厚や皮下脂肪細胞の肥大に対する抑制効果を脂質関連遺伝子の発現動態で評価したが変化なく、褐色脂肪細胞の熱産生による余剰エネルギーの消費による可能性が新たに推測された。また電子顕微鏡にて真皮層の観察を行ったところ、KPは肥満によるUVに対する皮膚の脆弱化を抑制し、コラーゲン線維による立体的な組織構造を保持することが新たにわかった。つまり、肥満による皮膚障害は食事による減量だけでは正常化は難しく、早期からKPの経口摂取で体重増加の抑制、皮膚の真皮コラーゲン線維の維持、皮下脂肪の改善が可能となった。
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Research Products
(6 results)
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[Presentation] HOW OBESITY IMPAIRS HUMAN SKIN FUNCTIONS?2015
Author(s)
Ai Ibuki, Yoshiko Horie, Kazumasa Horikawa, Yutaka Matxumoto, Tomoko Akase
Organizer
The 5th International Academic Consortium for Sustainable Cities Symposium
Place of Presentation
Yokohama City Port Opening Memorial Hall(Yokohama,Kanagawa)
Year and Date
2015-09-12
Int'l Joint Research
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