2013 Fiscal Year Research-status Report
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24593257
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
金井パック 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50204532)
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Keywords | リーダー / リーダーシップ / マネージャー / 戦略的 |
Research Abstract |
平成25年度の研究目的は、リーダーシップの概念分析を行い、中範囲理論としての看護師長のリーダーシップの概念構築を図ることである。そのために、国内外のリーダーシップに関する著書ならびに文献収集を行った。また、国際看護師協会会長の Dr. Judith Shamian と国際看護師協会CEOのDr. David Benton にヒアリングを行った。Dr. Shamian は、カナダ看護師協会会長も歴任しており、リーダーとして大きな組織運営に関わった経験から、manager とleader との相違やリーダーとしての視点について伺うことができた。 Dr. Bentonは、スコットランドにおいて看護部長を歴任しており、豊富な経験から組織運営の根幹であるリーダーシップについて伺った。 これらの研究経緯から、Leadership capability framework として、組織、戦略、個人、人間関係、教育があげられた。組織におけるリーダーシップとは、その組織のビジョンのもと目標達成のためにいかに経営資源であるヒト・モノ・カネ・情報・ナレッジを効果的かつ効率的に活用していくかである。 文献収集では、リーダーシップの診断項目について詳細に論述している英論文があった。この英論文の内容に関して、日本社会とくに看護において活用しうる項目かについて検討した結果、表現を日本の看護界の状況を踏まえた内容として追加することで活用できうると判断した。 本研究のキイ概念である「戦略的リーダーシップ」に関する日本語の論文はなく、英論文が1件あった。戦略的リーダーシップの価値、スタイル、組織の業績という観点から詳細に分析されており、今回の研究の概念基盤として活用できる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成25年度として達成できているが、その前の年度の計画である有識者へのヒアリングに関して、さらにヒアリングをする必要があるため、やや遅れているとした。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、これまでの総括として有識者へのヒアリングを早期に終了させ、戦略的リーダーシップ測定尺度の原型を構築する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度、有識者(特に海外在住)へのヒアリングに関して、先方との日程調整があわずに次年度へ持ち越しとなった。 次年度は、海外在住の有識者4名(カナダ、米国)へのヒアリングを実施するため、海外渡航費用ならびに謝礼として使用する予定である。渡航費用のみならず、特に、海外有識者は、世界の看護界においても見識の高い方々である。したがって、知的財産としての謝礼を予定している。
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Research Products
(1 results)