2015 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24593257
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Research Institution | Tokyo Ariake University of Medical and Health Sciences |
Principal Investigator |
金井パック 雅子 東京有明医療大学, 看護学部, 教授 (50204532)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | リーダーシップ行動 / 看護師長 / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
看護師長の戦略的リーダーシップ行動測定尺度開発を目的として、これまでの研究成果をもとに測定尺度 Ver.1を開発し、管理職63名を対象に調査を実施した。同時に、それぞれの看護師長が管理する部署のスタッフにも同様の調査票を用いて調査を実施した。調査対象となった11施設は、いずれも看護部長の調査協力が得られた便宜的サンプルである。調査対象部署は、94部署、調査対象スタッフは、1979名である。 調査票は、開発した測定尺度のほかに調査対象者の労働状況および自身の仕事の役割に関する自己志向につての質問項目も盛り込んだ。 管理職からは、53名(回収率84%)、スタッフからは、1067名(回収率54%)の回答があった。対象者の平均年齢は、46.5歳、看護師としての経験年数は平均22.6年、管理職としての経験年数は、平均6.3年である。看護師長の戦略的リーダーシップ行動尺度に関しては、15項目で、1から5の「全くない」「まれにそうである」「時々そうである」「たいていそうである」「いつもそうである」の5段階によるスケールである。15項目の平均値は、5段階評価のうち2.58から3.9であった。特に低い項目は、「部署の運営や看護に関連する情報を積極的に集めている」や「担当する部署が病院・施設の発展にどのように貢献できるかを看護部へ提案をしている」であった。管理職として求められている戦略的リーダーシップを発揮するための基盤である情報収集への姿勢が低い状況が明らかになった。 今後は、スタッフの調査結果との照合、さらには、今回開発した測定尺度を用いて調査対象者を拡大することにより、尺度の信頼性・妥当性への検証へと展開する予定である。
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